神戸の入院待機者・自宅療養者への医療供給状況。市民病院や診療所が「往診」などを実施

急激な感染者の増加により、自宅療養者や入院待機者が増え続けている状況に対して、神戸市が4月23日から、医療供給体制の拡充に向けた取り組みを進めています。

入院待機者や軽症・中等症の患者に向けては、医療機関による「往診」や「電話診療」が実施され、酸素投与や薬の処方といった治療が行われている模様です。

市民病院(中央市民病院/西市民病院/西神戸医療センター)による入院待機者等への診察の実施
・入院が必要であるが、自宅で待機している方について、特に経皮的動脈血酸素飽和度(SpO2)が低い方を往診し、抗炎症薬(ステロイド)等の処方や酸素投与などを行う。
・入院時の重症化を防止するために、入院待機者に電話診療を行い、重症化防止のために、適切な時期を逃さずに抗炎症薬の処方等を行う。
【実績】往診 : 5件/電話診療 : 14件 ※4月27日現在 以下同じ

診療所などによる軽症者等への診察の実施
・自宅で過ごされている方で受診が必要な軽症患者のみならず中等症の患者について、診療所などの医師が診察(電話/往診)を行い、必要に応じて酸素投与や薬の処方を行う。
【実績】往診 : 12件/電話診療 : 10件

 

 

民間医療機関による往診など
・かかりつけ患者等に対して、往診などを行い、必要に応じて酸素投与や薬の処方を行う。
【実績】往診 : 10件/電話診療 : 2件

民間病院協会等への要請
・神戸市民間病院協会/神戸市第二次救急病院協議会/新型コロナウイルス感染患者受入医療機関に対し、自宅療養者等への往診・電話診療について協力要請を行っており、すでにいくつかの医療機関からの前向きに検討する旨の連絡あり。

2021年4月27日現在の自宅療養者等の人数
・自宅療養者(SpO2が96%以上の正常な方): 236人
・入院調整中の自宅待機者 : 1,765人
合計 : 2,001人

感染状況に応じた対応で、自宅で入院を待つ人や治療が必要な人へ、必要な医療が行き届くように期待したいところです。

新型コロナ、入院調整中の自宅待機が1,300人、自宅療養者は331人。4月20日現在

2021年4月22日
 

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神戸ジャーナル 編集部

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