オール兵庫県のロケ地!映画「繕い裁つ人(つくろいたつひと)」のホールチーズケーキを『サンパウロ』で。甘酸っぱいハニーレモントーストも ~神戸・三宮~

✔︎『神戸ダイアリー』はじめました。 地元ライターがお散歩中に見つけた「美味しい」「楽しい」などありのままの日々をつづっています。『神戸ダイアリー』が、お出かけのきっかけになるかも。

JR三ノ宮駅から歩いて12分。北野坂を上がって異人館通りを西へ一つ入った小さな通りに『サンパウロ』はあります。

映画「繕い裁つ人(つくろいたつひと)」の中のシーンで、中谷美紀さん演じる主人公の市江(いちえ)が服作りの合間にたびたび訪れてほっと一息つく、秘密のお店として描かれている喫茶店です。

三島有紀子監督が、ここなら主人公の市江がゆっくり過ごせそうと選んだそう。

あらすじ

祖母が始めた小さな洋裁店を継いだ2代目の店主・市江を主人公に、洋裁を通してとりまく人々との交流を描いた物語。

時代が移りゆく中で祖母の意思を受け継ぎ、「一生添い遂げられる服」にこだわって、その人だけの服を作り続けていく。

Index

・窓から見える印象的な風景

・ホールのチーズケーキをそのまま?!

・昨日と同じ今日、今日と同じ明日を

窓から見える印象的な風景

店内に入ると、店内の様子はこんな感じ。以前はバーだったという店内はほどよい照明で、落ち着いた雰囲気。

座席は17席あり、天井近くには、ロイヤルコペンハーゲン(デンマークの陶磁器メーカー)のイヤープレート(陶器や磁器に販売年の年号が描かれている絵皿のこと)がずらりと飾られています。

この建物自体は35年以上前に建てられ、『サンパウロ』としてのオープンは、18年目。

店主の藤岡さんは、以前は別の場所でカフェの経営をしていましたが、新たに店舗を探していたところ偶然このお店が空くと聞き、こちらでオープンすることを決めたそうです。

主人公の市江(いちえ)が座った窓際の席は、こちらの二人席の右側です。

テーブルに置いてある暖かな光のステンドグラスのランプは、映画のワンシーンでも見られます。店内から見える外の景色は緑が鮮やかで、絵画が飾られているよう。

メニューは木製で、表紙の右上には、本物の乾燥コーヒー豆が接着剤で付けられています。

深煎りの「ブラジル・サントス」を注文することに。

コーヒーカップはマイセン(ドイツのマイセン地方で生産される磁器)が中心です。お店が忙しくない時には、23種類の柄の中から好みの絵柄を選ぶことも。

三島有紀子監督は、休憩の時間にコーヒーを飲む時、左から3つ目のブルーの絵柄のカップを選ばれたそう。せっかくなので、同じカップをお願いします。

コーヒーの注文が入る度に豆を1人分ずつ挽き、カウンターで丁寧にドリップ。

ステンレスポットでお湯を注ぎ始めると、少し離れたところに座っている席まで、コーヒーの甘い良い香りがしてきます。

ストレート・コーヒー「ブラジル・サントス」 600円(税込)

「ブラジル・サントス」は、名前の通り生産地がブラジルの豆を使用しており、香ばしい苦味の効いた、香り高いふくよかな一杯です。

心を込めて淹れてくれるコーヒーは、ほっと落ち着きますね。コーヒー豆は、100g600円で挽き売りもしてくれるとのこと。

ホールのチーズケーキをそのまま?!

映画「繕い裁つ人」の中の印象的なシーンとして、『サンパウロ』で主人公の市江がホールでレアチーズケーキを食べるシーンがあります。

『サンパウロ』では、レアチーズケーキは作っていませんが、特製のベイクドチーズケーキはあるとのこと。

今日は特別に、映画の中で主人公がレアチーズケーキを食べるシーンを再現するために、ホールのまま出していただきます。(※通常はカットされたものの提供のみです。)

フォークを入れると、ベイクドチーズケーキらしくどっしりとしていますが、しっとり柔らかな軽い食感も残しています。

甘さは少し控えめで、濃厚さとコクのバランスが良く、素朴で優しいレモンの香りも。

コーヒーとの相性バッチリです!

自家製ケーキ・セット 1000円(税込)

『サンパウロ』のケーキは手作りで、4種(チーズケーキ/シフォンケーキ/ハニートースト/アイスクリーム)の中から選べます。

チーズケーキは、通常はこのサイズ。添えられている自家製のハニーレモンは甘酸っぱく、チーズケーキの味にアクセントとなり、とてもよく合います。

ハニートーストは、通常は食パンで作りますが、『サンパウロ』ではバゲットを使い、カリっとトースターで焼いた後に、蜂蜜をたっぷりとかけてくれます。

ボリュームはありますが、バゲットがラスクのように軽い食感なので、上に乗せてくれるハニーレモンの香りを移しながら食べると、ぺろりと食べられる!

昨日と同じ今日、今日と同じ明日を

「昨日と同じ今日、今日と同じ明日がいい。そう思いながら、毎日ここでコーヒーを入れています。」と、店主の藤岡さん。

『サンパウロ』では、ランプもコーヒーカップもシュガーポットもあるべき場所にきちんと収まっていて、自然と襟元を正し、ここで過ごす時間を特別にしたくなる。

そんな不思議な魅力があるお店です。

【店舗名】サンパウロ
【ジャンル】喫茶店
【住所】神戸市中央区山本通2-13-16 MAP
【電話番号】なし
【営業時間】11:00~18:00
【定休日】水曜日
【リンク】食べログ
【駐車場】なし
※紹介した情報は、記事執筆時点の情報です。また、神戸市内の開店・閉店情報、イベント、街の変化など、情報を求めています。ぜひ情報提供をお願いします。※自分のお店でもOKです。

 

この記事を書いた人

はるな

暑さに弱い、九州産。六甲山から海の近くに毎日通っています。

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1 個のコメントコメントを残す
  • 匿名さん

    昔 青春時代のデートコースでした。  コロナ禍と高齢になり出かけることが少なくなり残念です。
     落ち着いたら娘に連れて行ってもらいます

    2022年8月9日11:38 AM 返信する