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大規模な再整備工事が終わり、2025年度は滞留空間の本格的な整備が行われる地下鉄 長田駅周辺。昨年11月に緑やベンチなどの社会実験が行われていましたが、新たに箱型のベンチが登場していました。
神戸市長田区四番町8
長田駅周辺の再整備は2024年3月ごろからスタート。駐輪場に加えて放置自転車が多く、広い道幅ながら通りづらいメインの通りは、駐輪場を駅周辺に分散する形で撤去し、オープンスペースにはベンチを追加するなど、駅周辺を訪れる人が快適に利用できるよう一新されていってます。
人々が集まる滞留空間を今後どういう形にしていくか。2024年11月に約1カ月間、緑やベンチ、にぎわい、自転車対策などさまざまな「社会実験」を実施していました。
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その後どう変わったのかを見に訪れた2月上旬。今まで放置自転車がずらっと並んでいた通りには、何やら箱型のベンチが登場していました。
置き方を変えて雷のようなマークになっているものや、そら豆のような形のベンチなど、合わせて4基が置かれています。
社会実験は11月下旬までだったのでは?と思い、神戸市に問い合わせてみたところ、この箱型ベンチは実は「JR神戸駅前広場」の滞留空間づくりのために、暫定的に設置されていたものなんだとか。
神戸駅前広場で地下駐輪場の整備工事が始まったことから、昨年11月の社会実験にあわせて長田駅前に移設して、今も活用しているみたい。
設置後は、幅広い世代の人が荷物を置いたり、くつろいだりして「駅前での滞留空間づくり」に役立っているだけでなく、「不法駐輪」対策にも効果を発揮しているので、今後も継続して設置したいと考えているそうです。
2024年11月前半に行われた社会実験の様子
画像:神戸市より提供
市の担当者さんの話によると、昨年11月に行われた社会実験では色んな形のベンチを、レイアウトを変更しながら設置したんだそう。
社会実験では11月前半・後半と時期をわけて、「樹木と一体のサークルベンチ」「島状ベンチ」などさまざまな形状で実験したみたいです。
2024年11月後半に行われた社会実験の様子
画像:神戸市より提供
黒色の四角いベンチもおしゃれですが、木を背にしてぐるっと囲んでいるベンチも良さそう。背もたれがあるほうが座りやすそうな印象ですね。
具体的なベンチの形状は、今後社会実験の結果などを踏まえて決定し、2025年度の完成を目指して整備を進めていく予定だとしています。
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現在、駅前の通りに設置されている箱型ベンチは、いずれも背もたれはないですが、しっかりしたつくりになっています。
屋根がないため天気が悪い日は使えないものの、子どもやお年寄りでも腰掛けやすい高さなので、ちょっと休憩したり待ち合わせたりと、気軽に使えるのではないでしょうか。
長田駅前は1年前と比べると、駐輪場の再編やベンチなどの設置、放置自転車の減少により、かなり利用しやすくなりました。
市は駅前の再整備として、2025年度に滞留空間の「本整備工事」をする予定。社会実験に対する意見などは神戸市サイト内の問い合わせフォームで受け付けているので、「ここがもうちょっとこうやったらなぁ~」などの意見があれば、ぜひ送ってみてください。
◆関連リンク
・長田駅|市営地下鉄・神戸高速鉄道 – 神戸市
こういったものよりも自転車やバイク、車の24時間対応の有料駐輪場を作って貰いたい。