JR神戸駅南側「湊町地下道」の壁画『美しいまち神戸』が地中に埋まって見れなくなるみたい。兵庫区出身の故・川西祐三郎さん作

ライター:ゆう

兵庫区と中央区の境界、国道2号の下にある「湊町地下道」が閉鎖され、展示されているモザイク壁画『美しいまち神戸』が地中に埋まって見られなくなります。


神戸市中央区相生町5-10

『美しいまち神戸』があるのは、JR神戸駅から南側に歩いて7分ほどのところにある、国道2号の港町一丁目の交差点をわたるための地下道の中です。

「湊町地下道」が2025年4月1日をもって閉鎖されることから、『美しいまち神戸』が見られなくなることに。神戸新聞によると、送電線の管路になり、地下道全体が土に覆われるそうです。

壁画『美しいまち神戸』の大きさは、約縦1.6m・横5.8m。

ポートアイランド北公園から見た神戸の風景が描かれており、東西に市域や景観が広がる神戸らしく、横長の画面を活かして海や港、街、山並み、空などが左右に伸びやかに表現されています。

最終日には、通りすがりに写真を撮っている人もちらほらいて、愛されてきたのが伝わりますね。

作品の右下には、「美しいまち神戸 川西祐三郎」という文字と、タイルで作られた赤丸のサインもありました。

作者「川西祐三郎」プロフィール
1923年兵庫区東出町に生まれ、父である版画家「川西英」を師として8歳で木版画制作を始める。
日本版画協会や国画会の会員として活躍し、神戸の風景を描いた作品を数多く残した。
1985年に神戸市文化賞、1995年に兵庫県文化賞を受賞。2014年に90歳で逝去。

ちなみに同作品は、神戸市・兵庫区にゆかりのある方の作品であること、そして、何らかの形で作品を残してほしいとの地域の声があったことから、陶板で復刻した複製が兵庫区役所の2階に設置されることが決まっています。

あわせて、4月29日(火)には、復刻を記念した「コンサート」も兵庫区役所で開催されるので、気になる人は見に行ってみてくださいね。

兵庫区役所で『記念コンサート』が開催されるみたい。壁画「美しいまち神戸」の復刻記念

2025年3月22日
 

この記事を書いた人

ゆう

神戸で生まれ育った神戸っ子。趣味は、自然に癒やされながらの散歩とサイクリング。プリンが大好物のよく笑う人です。

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