
今回やってきたのは、東灘エリアにある阪神 石屋川駅。駅のそばには、六甲山へと続く緑豊かな景色が印象的な「公園」や、昭和初期に建築され、映画やドラマのロケ地として登場しているレトロな「公会堂」があるんですよ。
その「公会堂」の地下にあるレストランでは、人気メニューの「オムハヤシ」が評判と聞き、行ってみることに。食後は川沿いの「公園」をお散歩していきます。
レトロな「近代建築」鑑賞と、そこでいただく老舗の洋食を味わいに、読者リポーター・みさきさんと出発です!
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創業92年!近代建築にある老舗レストランへ

駅から北側へ徒歩約7分、神戸市立 御影公会堂に到着!1933(昭和8)年に開館し、阪神大水害、太平洋戦争、そして阪神淡路大震災を経験した、歴史ある建物です。
建物は「船を模した」デザインなんだそうで、直線の中に曲線や円形が取り入れられ、遠目からでも重厚でカッコいい佇まいです。
2018年に国の「登録有形文化財(建造物)」に指定されており、昔も今も、地域の人に活用される文化施設として親しまれているんですって。

建物に入り地下1階へ降りると、御影公会堂食堂のクラシカルなドアがお出迎え。
食堂は創業92年、公会堂の開館と同時オープンし、3代に渡り受け継がれた洋食を味わえる、老舗のレストランです。

店内は外観に違わずレトロなムードが漂い、広い空間には、4名テーブル・4つ、3名テーブル・4つ、2名テーブル・4つがゆったりと配置されています。
レンガタイルや大理石が使用された内装に、歴史の重みを感じつつ、円柱や天井の曲線がやわらかい印象で、どこかアットホームな雰囲気も。
フロアには昔の意匠そのままに、いくつか階段があり、現代とは違う空間演出を興味深く鑑賞します。皆さんも訪れたときは、足元の段差にはお気をつけくださいね。

メニューはこんな感じ。人気の「オムライス(950円)」や、「黒毛和牛のビフカツ/国産(1,750円)※1テーブル2食以内まで。3食以上は要予約」などが気になります。フライ系だと、「ポークロースカツ/国産(1,350円)や「有頭エビフライ(1,350円)」なんかも美味しそう。
スープとサラダが付く「セットメニュー」は、「ハヤシライスセット(1,400円)」や「ビーフカレーセット(1,200円)」など4種類あり、単品メニューに「スープ・サラダ付のセット(+450円)」を追加するより、ちょっとお得になります。
他にも、平日限定「日替わりランチ(1,200円)」や、飲み物ではソフトドリンクやアルコールもあるみたい。
こだわりのデミグラスソースを堪能する

注文し、店内のノスタルジックな雰囲気にしばらく浸っていると、今回のお目当て「オムハヤシ(1,250円)」が到着!
上品な薄焼き卵に包まれたオムライスには、お肉たっぷりのデミグラスソースがかかっていて、とっても美味しそう。添えられた赤い福神漬けが、昔ながらのスタイルです。

それではいただきます。きめの細かい薄焼き卵が口当たりよく、濃厚なデミグラスソースと合わさって、すごく美味しい!
店主が2週間かけて仕込むデミグラスソースを、まだその味を知らないお客さんに味わってほしかったのをきっかけに始まった「オムハヤシ」。
創業当時にはなかったメニューですが、変化していく時代に合わせ、震災後に登場したんだそう。今ではすっかり定番人気メニューとなったのも、頷けるお味です。

ソースに入っている淡路島産の玉ねぎは、「シャキッと歯ごたえが残り、煮崩れないのに柔らかい」仕上がりに。具材がしっかりと感じられるソースは食べ応えがあり、お口もお腹も満足感でいっぱいです。
歴史ある「近代建築」の贅沢な空間と、そこでいただく食事をゆっくりと味わい、ランチタイムを満喫します。

店内には、開業当時のメニュー表や、外観や内観の貴重な写真展示がされているのも見どころのひとつ。
また、設置してあるピアノを使って、店内で「コンサート」を開催できるんだそうで、演奏者を募集しているとのこと。興味ある人は、お店まで問い合わせてみてください。
ちなみに食堂の営業は、ランチタイムの11:00〜14:00(L.O. )までで、定休日は火曜日です。支払い方法は「現金のみ」となっているので、行ってみたい人はご承知のうえ、お出かけくださいね。
ジブリ映画に登場したスポットで散歩する

大満足でお店を後にし、石屋川公園をちょっと散歩して休憩することに。公園は川に沿って南北1.5kmほどあり、遊歩道や子ども達が遊べる遊具が整備され、地元の人の憩いの場になっています。
松や桜の並木が続き、お散歩やウォーキングするのにぴったりの公園で、景色を眺めながらのんびり。心地良い秋の空気を吸って、すっかりリフレッシュです。

歩いていると、ジブリ映画「火垂るの墓(ほたるのはか)」の記念碑を発見!
石碑には登場人物の兄妹が、ホタルを見守る様子が描かれています。石屋川と御影公会堂は、「火垂るの墓」に登場していて、その聖地巡礼スポットになっているそうですよ。
物語の内容を思い出し、切ない気持ちになりつつ、もうすこしお散歩を楽しんでから帰路につくことにします。
基本情報・まとめ

今日は、「レトロ近代建築」の地下にある、創業92年のレストランで洋食ランチをいただきました。お店こだわりのデミグラスソースに舌鼓を打ち、歴史ある空間と食事を満喫した後は、公園のお散歩を楽しみました。
公会堂には「食堂」の他にも、「御影郷土資料室」や「嘉納治五郎記念コーナー」が併設され、貴重な資料が展示されています。観光や建築鑑賞、「火垂るの墓」の聖地巡礼に、お出かけしてみてはいかがでしょう。
今回のスポット
・御影公会堂食堂
・石屋川公園
◆関連リンク
・御影公会堂 – 公式サイト
・御影公会堂食堂 – 食べログ

【撮影協力】みさき
おいしいものを探す!食べる!撮る!のが大好き(^-^) トアウエストで服や雑貨を巡るのが最近のお気に入り♪休みの日は散歩したり、外に出てアクティブに過ごしています!
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しょうこ
好きなことは写真撮影、アート鑑賞、あとビールを飲むのが大好きです。
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