水族館「アトア」の横にある歴史を感じる『旧住友倉庫』が取り壊されるようです。
神戸市中央区新港町7
『旧住友倉庫』については、圧巻の吹き抜け空間や、神殿のような雰囲気の倉庫内のようすをお伝えしてます。
大正15年(1926年)に作られた建物で、市の所有となって活用の可能性も模索されましたが、民間事業者への調査などでも「柱が多すぎる」や「建築基準法」や「消防法」の問題をクリアするのが難しいという声が多く、取り壊す方針に。
画像:神戸電子専門学校HPより
今年1月には、音楽イベントなどに利用され賑わっていたので、改めて見直されて存続したりしないかと、あわい期待を抱いてました。(イベント時の動画もYoutubeにアップされてます。)
しかし6月末に、ついに取り壊し工事を請け負う業者を募る段階に入ってしまいました。
来月初めには業者が決まり、解体工事は遅くとも「2024年9月末」には完了する予定。
次の年には、海側に「神戸アリーナ」が完成する計画です。跡地はどうなっていくんでしょうか?
ウォーターフロントの将来図を描いた市の資料では、水族館「アトア」などと歩行者デッキなどでつながるような施設がイメージされてます。
2022年11月には、担当する港湾局の人が市会で「ラグジュアリーな空間となるよう第2突堤基部の再整備に着手したい」と発言、今後の展開が気になるところです。
お別れの時が近づいた「住友倉庫」。
100年近く神戸の海沿いにあったその姿を忘れないように、取り壊し前に見学ツアーなど、別れを惜しむ機会があったりしないでしょうか。
カオル
とりあえず「食パン」を買う人です。
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