灘区にある「神戸市立王子動物園」が数年かけてリニューアルを行う計画で、新たにできる「サバンナゾーン」と「爬虫類館」のイメージ図が発表されました。
神戸市灘区王子町3-1
2030年春ごろまで続く「王子公園再整備」
灘区の王子公園エリアは、「都市ブランド」をより良くしていくことを目指して、再整備が計画されています。
今年7月から再整備事業を実施する事業者の公募が始まり、2025年春ごろにはどの事業者にするか決定するみたい。
王子スタジアムは今年8月末で休止して、秋ごろから解体工事が始まります。その跡地には関西学院大学の「王子キャンパス(仮称)」ができる予定で、地域に開かれたキャンパスとして、4,000人の学生が通う規模になる計画なんだとか。
今年が最後の営業となる「王子プール」は9月1日が最終日となり、その後解体工事が始まります。
王子動物園は「2027年夏ごろ」目標にリニューアル
王子動物園のリニューアルは2027年夏ごろの完成予定。休園期間は設けず、通常営業を行いながらリニューアルを進めていくんだそう。
これまでは動物の種類ごとに分けていたエリアを、リニューアル後は「地域ごと」に動物を集めたゾーンにする計画で、園の広さは変わらないみたいです。
リニューアル後のエリア分けはこんな感じの構想で、王子プールを解体した跡地に「サバンナゾーン」と「爬虫類館」ができます。
リニューアルで展示方法も変わるそうで、動物の生息環境を再現したり、複数の動物を見渡せる通景イメージのほか、動物本来の能力や行動を引き出すような展示方法も取り入れるみたいです。
サバンナゾーン
アフリカのサバンナに生息するキリン・シマウマ・カバなど、複数の動物を見渡すことができるように、「通景」の演出や生息環境を再現するんだそう。
より自然な環境を再現した「屋外放飼場」など、動物との出会いを楽しみながら、生態や暮らしの様子を観察できるようなエリアになるみたいです。
爬虫類館
ワニ・カメ・ヘビなどが見られるそうで、日本やアジア、熱帯、北米・オセアニアといった生息地別に展示します。
自然光を取り入れた空間にして、爬虫類が生息する多様な環境を再現した施設にするのだとか。
キリン舎
屋内からキリンを身近に見られるキリン舎は、外壁をガラス張りにすることで、観覧している人もキリンも一緒に「屋外の自然風景」を楽しめるような施設になるそうです。
カバ舎・カバ屋外プール
カバの展示エリアでは、複数の視点からカバを見られるような構造になります。
陸場や水の浅場、深場などいろんな場所を設けて、カバが好みの場所で過ごせるような形になるみたい。
憩いの広場
あわせて整備されるのが、お弁当を広げて休憩したり、色んなイベントを開催したりできる芝生広場「憩いの広場」です。
高木を植樹して木陰を充実させるほか、だれでも使いやすいトイレも設置されるそうですよ。
工事スケジュール
現在の計画では、2024年度に基本設計と実施設計を行い、2025年春から「サバンナゾーン」の整備が始まります。
オープン予定は2027年夏ごろで、オープン前に動物たちのお引っ越しと、獣舎の解体などが行われるみたい。
秋の土日祝はお得な乗車券&駐車5時間無料も
王子公園エリアの駐車場や周辺道路の混雑を緩和するため、神戸市は2つの「交通社会実験」を9月から実施するそうです。
ひとつは、神戸市バスと王子動物園入園券がセットになったデジタル券で、通常はあわせて1060円かかるところが、600円で購入できます。エコファミリー制度も併用OK。
もうひとつが、市営三宮・花隈駐車場を利用して、駐車券を持参して王子動物園を訪れた場合、駐車場が5時間無料になるというもの。
どちらかの交通社会実験に参加し、アンケートに回答すると、王子動物園グッズももらえるみたいです。
実施日は2024年9月21日(土)~12月1日(日)うちの土日祝で、当日のみ有効です。
詳細は神戸市のサイトもぜひチェックしてみてください。
これからの数年間で、王子動物園も含めて、大きく変わりそうな王子公園エリア。王子動物園を訪れたことがある人も、リニューアルによってまた新鮮な感覚で遊べる施設になりそうですね。
◆関連リンク
・王子公園再整備 – 神戸市
・神戸市立王子動物園 – 公式サイト
結局、市民の声は無視?