神戸市が「児童数の増加」によって『教室が不足する可能性がある小学校』を発表してる

神戸市は、学校施設が著しく不足するおそれのある地区を「受入困難地区」、現時点では受入困難地区ではないものの、今後の住宅供給により受入困難地区になることが懸念される地区を「要注意地区」とし、2017年度からホームページで公表しています。

今回、4月1日以降の情報として「要注意地区」のリストが更新されました。

東灘区本山第一小学校
灘区高羽小学校/西郷小学校/西灘小学校/稗田小学校
中央区中央小学校/こうべ小学校/山の手小学校/湊小学校
宮本小学校(2025年4月より解除予定)
兵庫区神戸祇園小学校(「祇」は「ネ」偏に「氏」)
北区藤原台小学校
長田区
須磨区北須磨小学校/妙法寺小学校
垂水区高丸小学校/垂水小学校/霞ケ丘小学校/舞多聞小学校
東舞子小学校(2025年4月より指定予定)
西区出合小学校(2025年4月より解除予定)

新たに追加となる「東舞子小学校」は、JR舞子駅から歩いて15分ほど、舞子台の中にあります。

校区内には老舗の「舞子ホテル」がありましたが、2022年に売却。現在、この跡地には「クレヴィアシティ神戸舞子駅前」という全350邸のマンションが作られようとしています。

今後「東舞子小学校」のエリアで急激に児童数が増え、学校での受け入れが困難になることが懸念されているのも、こういった住宅の供給が影響していそうです。

舞子の海を望む老舗『舞子ホテル』が売却へ。大正時代に「迎賓館」として建てられた洋館

2022年3月20日

ただし、現時点ではあくまで「要注意地区」であって、「受入困難地区」の対象になっていないことは注目ポイントかもしれません。

暫定校舎(仮設校舎)の設置や隣接校との校区調整など、神戸市として採りうる対策を講じても、今後6年以内に教室不足が生じると判断された場合に「受入困難地区」と判断されるようなので、そのように判断するところまでは切羽詰まっていないという感じでしょうか。

ちなみに現在、神戸市内で受入困難とされている地区は一つもありません。

「神戸市開発事業の手続及び基準に関する条例」の中には、「受入困難地区で開発事業を行う場合は、学校の教室不足を避けるため、神戸市が事業者に必要な協力を求めることができる」といった内容が含まれています。

神戸市からお願いする協力の例としては、「開発・分譲の段階的な実施」「ファミリー向け戸数の見直し(集合住宅の場合)」「学校や校区の状況について、購入者や入居者への十分な事前説明」など。

要注意地区についても、学校や校区の状況について、購入者や入居者への十分な事前説明をお願いする場合があるそうです。

神戸市内で新たに住宅を購入したいと考えているファミリー層なら周辺の教育環境も気になるところかと思いますので、今回のような情報も参考になるかもしれませんね。

 

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やよい

「推し」のライブによく出没します。

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