猛毒の『ヒアリ』ってアリが「神戸港」経由で発見される。国内初確認。

ヒアリ
神戸港経由で日本に運び込まれたコンテナで、南米原産の「ヒアリ」という特定外来生物で強い毒を持つアリが国内で初確認されたと環境省が発表しました。コンテナを開けたのは尼崎市内です。


コンテナは、中国広州市から神戸港経由、尼崎で開けられました。コンテナを開けた際、内部にアリの成虫や卵を発見し、すぐに密閉。その後駆除されました。広州市では、すでに「ヒアリ」定着しているとのことで、今後も少し気になるところです。


現段階では、周辺の他の貨物やコンテナからは発見されていないので、積み出す際にすでにコンテナ内部に付着していた可能性が高く、日本に定着し繁殖している可能性は低いと考えられます。

ヒアリ(Solenopsis invicta)Wikipedia
南米大陸原産のハチ目スズメバチ上科アリ科に属するアリである。世界の侵略的外来種ワースト100選定種であり、特定外来生物にも指定されている。猛毒の針をもち、刺されると火傷のような激しい痛みがあるばかりでなくアナフィラキシーショックを起こし、時に死に至るため殺人アリの異名もある。

攻撃的で強い毒をもっています。「ハチ目スズメバチ上科」に属するアリというところからも攻撃性が想像できるのでないでしょうか。全体は赤茶色で腹部が黒っぽい赤色です。刺された場合、体質によってはアナフィラキシー・ショック(急性アレルギー反応)を起こす可能性があるとのことで、注意が必要です。


今後、神戸港と尼崎の発見場所の周辺で「ヒアリ」がいないか調査をするとのことです。


経緯

ヒアリ2
当該ヒアリは、中国広東省広州市の南沙港から出航した貨物船内のコンテナ(1個)の内部で発見されました。
5/15 中国広東省広州市の南沙港を出港。
5/20 兵庫県神戸市神戸港に到着、陸揚げ。5/25まで保管される。
5/26 兵庫県尼崎市において、コンテナから積み荷を取り出す際にアリのコロニーが発見される。通関業者から近畿地方環境事務所に報告。近畿地方環境事務所から通関業者に対し、アリのサンプルの送付と、コンテナの燻蒸消毒を依頼。
5/29 近畿地方環境事務所にサンプルが到着。専門機関に対し種の同定を依頼。兵庫県へ情報提供。
6/1 輸入業者が、神戸市にコンテナを移動させ、燻蒸消毒を開始(燻蒸剤は燐化アルミニウム)。
6/5 燻蒸消毒を終了。輸入業者がアリが全て死滅していることを確認。
6/9 専門機関により、サンプルがヒアリであることを確認。


最後に、素手で触らないようにご注意ください!

 

この記事を書いた人

カズマ

神戸ジャーナル 編集長

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