神戸の人口減少が続く。2018年の人口の動き

神戸市が、2018年(平成29年)中の人口の動きを発表しました。兵庫県の発表でも、兵庫県の人口が550万人を割る5,497,330人(2018年2月1日現在)になったそうですし、神戸市についても、やはり減少傾向にあります。

国勢調査(2015年)の結果でみても、日本全体で人口減少が続く中で、東京一極集中が続いている状況です。

神戸市の『人口』が福岡市に抜かれる。神戸は「5大都市」から転落し6位になった模様。

2016年2月19日

それでは、神戸市の発表を見ていきます。出生・死亡・転入・転出の2018年(平成29年)の届出を集計し、「平成29年中の人口の動き」としてまとめたものになります。


まずは言葉の定義はこのようになっています。
【人口増減数】 = 自然増減数(出生数-死亡数) + 社会増減数(転入数-転出数)

人口動態

【全市の概況】
平成29年中の人口増減数は3,470人のマイナスとなった。そのうち、自然増減数は4,110人のマイナス社会増減数は640人のプラスであった。神戸市の人口は6年連続で減少となった。社会増減数は3年連続でプラスを維持したものの、自然増減数は11年連続のマイナスで、減少幅も拡大した。
【区別の状況】
灘区、中央区は人口増加が続いている。東灘区、兵庫区も人口増加に転じたが、北区、長田区、須磨区、垂水区、西区は人口減少が続いている。

自然動態

【全市の概況】
平成29年中の出生数は11,565人、死亡数は15,675 人で、自然増減数は4,110人のマイナスとなった。出生率は 7.55‰(パーミル:人口 1,000 人に対する割合)で前年を0.34ポイント下回り、死亡率は前年と同じく 10.23‰となった。
【区別の状況】
自然増となったのは東灘区のみで、他の区では自然減となっている。

社会動態

【全市の概況】
平成29年中の転入数は79,343人(うち市外51,565人)、転出数は78,703人(うち市外49,746人)で、社会増減数は640人のプラスとなった。
【区別の状況】
中央区の1,813人の社会増が最も多く、次いで兵庫区、灘区、東灘区、長田区と5区で社会増となっている。一方、北区は7年連続、須磨区は8年連続、垂水区は2年連続、西区は9年連続で社会減となっている。
【相手地域別の状況】
阪神間6市および大阪府に対して、7年連続で転出超過となっている。東播臨海部は平成11年以降転入超過が続いていたが、平成29年は前年に引き続き2年連続で転出超過となった。三木、小野、三田は平成25年以降5年連続で転入超過となっている。近隣地以外の兵庫県下からは、転入超過が続いている。また、依然東京圏への転出超過が続いており、転出超過幅は前年より拡大した。


東京一極集中の中で「東京への転出超過」は全国的に止めることはできないと思いつつ、阪神間6市(芦屋、西宮、宝塚、尼崎、伊丹)及び大阪府に対しても7年連続で転出超過が続いているのは、大阪市内の会社への通勤に近いということなんでしょう。

あと、東灘区だけ自然増というは、子育て世代に人気があるということだと思われます。SUUMOが発表している「関西 住みたい街ランキング2017」を見てみますと、岡本・御影エリアは人気がありますね。

子育てしやすい街にするというのはもちろんですが、働く場所を神戸につくるというのも、とても重要です。ポートアイランドへの企業誘致・三宮の再開発が今後人口へどのように影響するのか。とても期待しています。

◆関連リンク
人口の動き – 神戸市

 

この記事を書いた人

カズマ

神戸ジャーナル 編集長

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