『生活協同組合コープこうべ』が2024年3月期決算(単体)を発表し、「増収増益」となったようです。
理由は、物価高で商品単価が上昇したことによる「増収」と、政府からの補助金によって光熱費などが押さえられたことによる大幅な「増益」。
止まらない物価高騰の影響から、お買い物に行く「頻度」や行ったときの「購入点数」などが減っていた人も多いと思いますが、商品価格の見直し(値上げ)などによって、結果的に大きな影響が出なかったようです。
25年3月期の事業計画では最終「赤字」になる見通しですが、将来に向けての投資も進めていく動きみたい。
30年ぶりとなる「職員の給与」のベースアップや店舗システムの入れ替えなども進めていくそう。
気になるのは、昨年からかなり注目してきた「業績の悪い店舗の閉店」。
以前は閉店を決めてから告知していましたが、利用者から「もっと早く知らせてくれたら、私たちにもできることがあったのでは」という声を受け、「閉店候補」の時点でお知らせする形に変わっています。
2024年度の「閉店候補店」についてもすでに発表されており、候補店になりうるお店でも来店ポイントが貰える取り組みを行っている状況。
「閉店したら困る!」と積極的に利用している人もいるでしょうし、すでに昨年閉店した店舗の周辺住民の中にはお買い物が不便になった人も多いはず。
『生活協同組合コープこうべ』としては、店舗事業のほかに「宅配事業」や「電力事業」も減収になっているので余裕がある状況ではないのかもしれませんが、経営効率に向けた取り組みの中で今ある店舗ができるだけ存続すればいいですね。
神戸ジャーナル 編集部
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