
神戸の下町情緒あふれる場所いえば、長田・新長田を思い浮かべる人も多いんじゃないでしょうか。ご当地感のあるソース専門店や、長田発祥と言われる「そばめし」「すじ焼き」、レトロな銭湯など、古き良き昭和な雰囲気が残るエリアですよね。
今回はそんな昭和レトロなまち並みを巡る『長田散策コース』をご紹介!歴史ある神社から始まって、下町感ある商店街を散策して銭湯で休憩したあと、最後にご当地グルメをいただくという内容になっています。
のんびりとした休日の下町散歩や、ひとあじ違った神戸観光を考えている人など、ぜひ参考にしてみてくださいね。
所要時間
※本記事は掲載時点の情報です。最新情報は公式サイトをご確認ください。
① 長田神社

『長田神社』は、神戸市長田区に鎮座する歴史ある神社で、約1800年の歴史を持つと伝えられています。
主祭神は事代主神(ことしろぬしのかみ)で、あらゆる産業の守護神、日々の生活の開運招福・厄除解除の神として多くの参拝者から信仰を集め、「長田さん」と親しまれているそう。特に、神戸の三大神社の1つとしても数えられ、地域の人々から厚く慕われる存在です。
境内には大鳥居や本殿、社務所が整備されており、落ち着いた雰囲気の中でゆっくりと参拝することができます。
画像:公式サイトより
長田神社は、毎年1月の「初詣」や2月の「追儺式神事(鬼追い神事)」、10月の「例祭」など、年間を通じて様々な神事が行われているのも魅力の1つ。
特に「長田神社古式追儺(ついな)式」は、室町時代から続く神事で兵庫県の無形民俗文化財にも指定されており、多くの人が見物に訪れる伝統行事です。
赤鬼・青鬼・黒鬼が登場し、疫病や災いを祓うという迫力ある神事は、長田神社ならではの風物詩となっています。
ちなみに4月29日には、長田神社でステージパフォーマンスやグルメなどを楽しめる「第21回 花水木まつり」が開催されますよ。
住所
神戸市長田区長田町3-1-1
営業時間
参拝自由(社務所は9:00~16:00)
※変更となる場合がございますので、ご来場前に神社へご確認ください。
入場料
無料
所要時間
30分ほど
◆関連リンク
・長田神社 – 公式サイト
▼「長田神社」から「ユリヤ」まで徒歩約5分
② ユリヤ
画像:公式Instagramより
次に向かうのは、長田神社前商店街にあるソース専門店『ユリヤ』。昭和21年(1946年)に酒屋として創業し、現在では全国各地の地ソースを取り扱う専門店として知られています。
特に、神戸の地ソースである「ばらソース」や「ブラザーソース」をはじめ、約100種類以上のソースが店内に並ぶのは圧巻です。
画像:公式Instagramより
店内には、普段スーパーでは見かけないような珍しいソースがたくさん揃っていて、ユリヤのオリジナルソースもありますよ。
「粉もんのまち」「そばめし発祥のまち」「ぼっかけのまち」の長田ならではのお店で、神戸・長田土産にもぴったりなんじゃないでしょうか。
住所
神戸市長田区五番町8-1-6
営業時間
10:00~19:00(毎週日曜定休)
所要時間
30分ほど
◆関連リンク
・株式会社ユリヤ – 公式サイト
・株式会社ユリヤ – 公式Instagram
▼「ユリヤ」から「鉄人28号モニュメント」まで電車・徒歩で約10分
③ 鉄人28号モニュメント

神戸市営地下鉄 長田駅からひと駅電車に乗って、新長田エリアへ。駅から少し歩くと、神戸・新長田のシンボル『鉄人28号モニュメント』が見えてきます。
「若松公園」内に設置されていて、神戸出身の漫画家・横山光輝さんの代表作『鉄人28号』の主人公ロボットが再現された巨大なモニュメントです。
モニュメントの高さは約15.3メートルで、総重量は50トン。直立時の高さは18メートルになるように設定されてます。その迫力ある姿は、地域のシンボルとして親しまれており、公園内の「鉄人広場」では、モニュメントを背景に記念撮影を楽しむ人々の姿が多く見られます。
また、周辺の商店街には横山光輝さんのもう1つの代表作『三国志』をテーマにした展示施設や、作品に登場する武将の石像などが点在。モニュメントの制作風景映像や関連展示、グッズなどが販売されている「KOBE鉄人三国志ギャラリー」もありますよ。
住所
神戸市長田区若松町4-1
営業時間
観覧自由
入場料
無料
所要時間
15分ほど
◆関連リンク
・KOBE鉄人PROJECT – 公式サイト
▼「鉄人28号モニュメント」から「新長田1番街商店街」まで徒歩数分
④ 新長田1番街商店街

「鉄人28号モニュメント」から南側へ進んですぐのところにある、活気あふれる『新長田1番街商店街』へ。
商店街全体にはアーケードが設置されており、日差しの強い日や雨の日でも快適に買い物や散策を楽しむことができます。

粉もんなどの飲食店や、八百屋さんなどが並ぶ中、ガシャポン(カプセルトイ)やUFOキャッチャーが楽しそうなお店も。
店先で「シュワッチ」しているウルトラマンは、1972(昭和47)年ごろのもので、今も現役で動いているんだとか。乗れるのは、小学校3年生ぐらいまでのお子さんが対象。1回30円という価格もなんだか昭和な雰囲気を感じますね。
住所
神戸市長田区大橋町6-1-1
営業時間
各店舗により異なります。詳細は公式サイトをご確認ください。
所要時間
30分ほど
◆関連リンク
・新長田一番街商店街 – 公式サイト
▼「新長田1番街商店街」から「扇港湯」まで徒歩約6分
⑤ 扇港湯
画像:Instagram(@joe_sento555)より
神社や鉄人28号モニュメント、商店街など、長田を満喫して歩き疲れた後は、昭和の風情を色濃く残すレトロな銭湯『扇港湯(せんこうゆ)』で休憩してみます。
場所は、新長田1番街商店街から国道2号を超えて海側に歩いた先、「大正筋商店街」と「六間道商店街」が交わるあたり。商店街での散策がてら立ち寄ることができます。
画像:神戸市広報誌ONLINEより
浴室内の壁面には、タイルで描かれた神戸の夜景が広がり、入浴しながら美しいモザイク画を楽しむことができるのが魅力の1つ。
扇港湯の特徴的な設備として、浴室中央に設置された「汲み出し洗い槽」も。神戸の銭湯ならではの設備で、掛け湯やシャワーの代わりとして使われているそうです。
サウナ設備も充実しており、男性は無料、女性は入浴料に加えて30円で利用可能。また、営業時間は13:00から24:30までと、遅い時間まで営業しているため、観光や仕事の後にも立ち寄りやすい銭湯です。
住所
神戸市長田区駒ケ林町2丁目20−12
営業時間
13:00~24:30
入場料
大人450円/中人(小学生)160円/小人(未就学児)60円
所要時間
1時間ほど
▼「扇港湯」から「お好み焼 青森」まで徒歩約6分
⑥ お好み焼 青森
画像:Instagram(@copen_pgotigra)より
最後は、そばめし発祥の店として知られている『お好み焼 青森』へ。長年長田で愛される1957年創業の老舗店で、これまで「食べログ お好み焼き 百名店」に5回選出されたこともあるそう。
テーブル席もありますが、店主がお好み焼きを焼き上げるところも見ながら食べられるカウンター席もおすすめ。アットホームな雰囲気なのではじめてでも居心地良く過ごせます。
画像:Instagram(@shigeki_tatsumori)より
看板メニューは「すじそばめし焼き」。すじ肉・ご飯・そばを高温でしっかり炒め、パラパラに仕上げられているのでとしていて軽く食べられます。
他にもすじ入りお好み焼きの「すじ焼き」など神戸ならではのメニューも。テイクアウト可能なので神戸の手土産としてお持ち帰りするのもいいかもしれませんね。
住所
神戸市長田区久保町4-8-6
営業時間
11:30~14:30(LO 14:00)/17:00~21:00(LO 20:30)
※変更となる場合がございますので、ご来店前に店舗にご確認ください。
定休日
火曜日
所要時間
1時間ほど
いかがでしたか?今回は、昭和レトロなまち並みを巡る『長田散策コース』をご紹介しました!地元民だけでなく、ひとあじ違った神戸観光を考えている人にもおすすめですよ。
他にも神戸のおでかけ・観光情報をまとめているので、ぜひ見てみてくださいね。
ゆう
神戸で生まれ育った神戸っ子。趣味は、自然に癒やされながらの散歩とサイクリング。プリンが大好物のよく笑う人です。
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