南海トラフ「巨大地震注意」を初めて発表。神戸での被害想定は?何を準備すればいい?

ライター:ゆう

2024年8月8日(木)16:43頃に、宮崎県日向灘を震源とするM7.1の地震が発生し、気象庁が南海トラフ地震臨時情報(巨大地震注意)を発表。新たな大規模地震発生の可能性が平常時と比べて高まっています。


画像:神戸市が作成した冊子「南海トラフ地震・津波に備えるための10のポイント」より

「南海トラフ巨大地震」は、静岡県・駿河湾から宮崎県・日向灘沖にかけてのプレート境界を震源域として100~150年間隔で繰り返し発生してきた大規模地震です。

1000年に1度かそれ以上の発生確率であるM9クラスの地震(レベル2。レベル1はM8クラスの地震)が発生した場合、神戸市内の最大震度は6弱と予想されています。

兵庫県が発表している被害想定によると、建物被害は全半壊が約22万棟、人的被害は死者数が約29,000人でそのうち津波によるものが全体の96%に。阪神、淡路地域や神戸市を中心に被害が発生するそうです。

M9クラスの地震が発生した場合の津波による浸水想定マップはこんな感じ。

防潮堤を高くしたり、継ぎ目を補強したり、コンクリートで地面を固めて防潮堤を壊れにくくしたりと、2015年度~2023年度にかけて大規模なハード対策が行われて、浸水範囲が減少しています。

人が住むところは浸水しないと想定されているみたいですが、避難の準備はしておくと安心ですね。ちなみに、地震の揺れが1分以上続いたら津波がくることを予想して、より遠く、高いところへ避難しておくのがいいそうです。

内閣府の防災情報ページによると、「巨大地震注意」が発表されて1,2週間ほどは、通常の生活を行いつつ、地震への備えの再確認に加え、地震が発生したらすぐに避難できる準備しておく必要があるとのこと。

準備しておくべきこととして、ハザードマップの確認や、避難場所・避難経路、家族との連絡手段などを決めておくこと、そして携帯ラジオ・携帯電話の予備バッテリーの充電や、水・食料の備蓄を多めに確保すること、すぐに逃げられる服装で寝ることなどがあげられています。

津波ハザードマップや、避難場所マップなどは、神戸市情報マップの「安心・安全・防災」のところに。

参考として持ち出し品リストも、神戸市が作成した冊子「南海トラフ地震・津波に備えるための10のポイント」に掲載されてます。重さの目安は、男性が最大15kg、女性が最大10kgなんだそうです。

そのほか、「地震への備えの再確認や取るべき行動のチェックリスト」なども、防災情報ページにて公開されているので、ご確認ください。

いろいろな状況を想定して、事前にしっかり準備しておきたいですね。神戸市のサイトや、防災情報ページなど、南海トラフ巨大地震の対策に関してまとめられているページがあるので、この機会に見ておくとイメージしやすいかもしれません。

◆関連リンク
内閣府 防災情報ページ 南海トラフ地震防災対策 – 公式サイト
神戸市 南海トラフ巨大地震・津波への備え – 公式サイト

 

この記事を書いた人

ゆう

神戸で生まれ育った神戸っ子。趣味は、自然に癒やされながらの散歩とサイクリング。プリンが大好物のよく笑う人です。

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2 件のコメントコメントを残す
  • 匿名さん

    浸水想定マップが、23年3月実施の津波対策”前”のものを掲載しているのはなぜでしょうか?
    災害時の想定は想定外がつきもののため、浸水する可能性が高いという注意喚起も必要かと思いますが、神戸の人の多くが見ているだろう媒体として、正しい情報を掲載することは重要なのではないかと思いました。

    すみません、いつも大小問わず色んな種類の情報を掲載してくれている媒体で応援しており、今回は残念に思ったのでコメントさせていただきました。

    2024年8月13日3:18 PM 返信する
    • ゆう

      ご指摘ありがとうございます。修正いたしました。
      今後もどうぞよろしくお願いいたします。

      2024年8月16日3:36 PM 返信する