調理缶詰やレトルト食品、業務用冷凍食品などの製造を行う「エム・シーシー食品」と「兵庫県立大学国際商経学部」が産学連携プロジェクトとしてゼミナールを開講し、期間限定カフェイベントを開催しました。
今回行ったゼミナールでは、「エム・シーシー食品」の商品をどのように広く認知させるのか、というテーマと合わせて、「兵庫県立大学国際商経学部」における実践教育の場として設定され、企画から実施後のレポートまで、産学が連携して実施。
「兵庫県立大学国際商経学部」のプロジェクトゼミというプログラムになっていまして、課題やテーマから、実際にアクションして、コミュニケーション力・分析力・問題解決力を学ぶ機会となっています。
授業としては、1年後期~2年前期と1年がかりのものになっています。
設定されたテーマは「カフェイベント」だけではなく、「工場見学」「チャレンジャー」というのもあり、学生はそれぞれのチームで、エム・シーシー食品の担当者と議論し、どのように商品の認知度向上に繋げていくかという議論を行っていきました。
「カフェイベント」チームでは、提供するメニューの検討から価格設定・集客など幅広く事業企画を行っていきました。「工場見学」チームは、企業ブランドを高め、長期的な消費に繋げていく工場見学をどのように運営するのか検討し、「チャレンジャー」はフリーテーマで行うチームとなっています。
「カフェイベント」の様子。4日間に渡ってカフェ営業が行われ、すべての内容について学生が中心的に関わりました。
実際に提供されたメニューの一つがこちらの「ヨーロッパ風カレー」のセットです。提供される料理の基本は、「エム・シーシー食品」の商品が使われ、アレンジする形で提供されました。この他にも、別日程で「ホットサンド」などの提供も。
今回はシェアキッチンで短期間で行われたという関係もあり、通常の飲食店の立ち上げと違って、イベントのブース出展に近い所もありますが、集客も一から行う必要があり、事業企画やマーケティングについても学ぶ機会になったようです。
1年間のゼミナールの締めくくり。それぞれのチームで実際に行った事を振り返りながら、プレゼンです。
「工場見学」「チャレンジャー」については、長期的なブランディングやCSRという側面での取り組みで、実施後の改善点なども含めてレポートとして発表されました。
「カフェイベント」については、売上やイベント当日のオペレーションなど、実施の飲食店の立ち上げを体験する機会となり、経済学・経営学などを学ぶ学部らしいプログラムだったかもしれません。
発表の最後には、エム・シーシー食品株式会社の水垣佳彦氏(常務取締役 営業本部長)が挨拶し、授業は締めくくられました。
企業の課題解決に学生が学びの場として加わることが、今後の企業活動の推進力となり、また学生にとっては、経済や経営をリアルに学び社会の見方が変わるものかと思います。
企業における長期的な成長とCSR、大学における実践教育としての産学連携に今後も注目したいところです。
◆関連リンク
・兵庫県立大学 国際商経学部 – 公式サイト
・エム・シーシー食品株式会社 – 公式サイト
神戸ジャーナル 編集部
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