HAT神戸にある『人と防災未来センター』は、「阪神・淡路大震災」について学び、防災・減災の知識が正しく身につく施設だった

防災・減災に役立つ知識を遊びながら学べるフロア

2階は防災・減災体験フロアで、世界各地で起こっている自然災害を学習できます。左端のスクリーンでは近年、世界で発生している自然災害の実映像が放映されているのですが、こちらもなかなかの迫力。

防災士の資格もお持ちのボランティア・城田洋克さんに解説いただきました。今後30年以内に震度6弱以上の揺れに見舞われる確率の分布図と、主な地震の長期評価結果を見ると、南海トラフの地震はM8~9クラスが70~80%!

頭では分かっていましたが、他の地域と比べて圧倒的な範囲の広さやマグニチュード、確率の高さを目の当たりにすると、改めて人ごとではないことを認識しました。

この災害検索テーブルでは、日本全国の活断層や過去の大地震が発生した場合の被害想定を調べることができます。自分の住んでいるまちのこともそうですが、災害の恐ろしさと同時に避難の重要性を知ることができるのも大きなポイント。

河川が氾濫した場合、実際ある建物の浸水状況をCGでリアルに再現できる兵庫県河川ハザードマップ。これなら子供でも被害状況が理解できます。

自分に関わりのある場所や建物が表示されることで現実味が増すので、ぜひたくさんの人に体験してもらいたいと思います。

奥に進むと防災・減災ワークショップがあり、実験やゲームを通して防災・減災に関する実践的な知識を学習することができます。

こちらは地震に関するふたつの単位の関係を学習する体験装置。ざっくりまとめると、震度とマグニチュードの関係が目で見て分かるというものです。楽しみながら脳のシワが1つ増えた、そんな気がします。

一見バランスボールのような球体。これらは地震の大きさ(マグニチュード)を表したもので、一番大きな球体は東日本大震災のM9.0。2番目に大きいのが阪神・淡路大震災のM7.3なんだとか。

マグニチュードの値が1増えると、その地震のエネルギーは約30倍(厳密には31.6倍)になるそうです。M6を基準とした場合、M7.3は約89倍、M9.0は31,623倍にもなります。

東日本大震災のマグニチュードは国内観測史上最大で、世界では4番目の規模でしたが、こうして見るとケタ外れの災害だったことがよくわかります。

休日には親子で来館し、防災かるたや防災スゴロクなどで遊びながら学んでいる人もいるようです。そういう「無意識のうちに勉強してた」みたいなものが実は結構大事だったりするのではないかと思います。

災害時に役立つグッズを紹介するコーナー。どんな家庭にも必要な、ベーシックな備えになるものから、家庭の事情に合わせて検討したいものなどが紹介されています。

非常食や備蓄品を買おうと思ってもどれを選んだらいいのかわからなかったりしますが、これらの展示は十分に説得力のある、良い参考になるのではないでしょうか。

たとえば布ガムテープには「屋外に伝言メモを貼るなど、多用途に使える」と書かれています。何がどんな時に役立つのか、意外と知らないことも多かったりして、普段の生活においても勉強になります。

ちなみに「SHOP」マークの付いた商品は、東館1階のミュージアムショップで購入することができます。

こちらのコーナーでは定期的に免震・耐震化実験、液状化実験が行われています。こういうのも頭で分かっているつもりの人が多いかと思いますが、実際に目で見ると大違い。

地震の振動によって地盤が液状化すると、家屋やマンションが傾いたりマンホールが浮き上がったり。現実の世界を重ねると、ちょっと引いてしまいます。

これを見て、自宅の周辺は大丈夫か、液状化の可能性がある地盤かどうか調べてみようと思う人もいるんじゃないでしょうか。

 
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