アンパンマンもサンリオから!? 神戸で開催中・話題の『サンリオ展』へ行ってきた。キティ誕生の秘密・フォトスポットも

今回は、神戸で開催中の『サンリオ展~ニッポンのカワイイ文化60年史』を見てきました。

2021年から東京・神奈川・福岡・京都など全国各地の15の都道府県をすでに回っていて、現在は六アイにある「神戸ゆかりの美術館」で開催中。


神戸市東灘区向洋町中2-9-1

『サンリオ展~ニッポンのカワイイ文化60年史』は、2020年で創業60年を迎えたサンリオの歴史を、世界共通語ともなっている「カワイイ」文化とともにたどる展覧会です。

貴重な原画や関連資料、なつかしい当時のグッズなど数百点の展示物を、6月29日(日)までの約2か月半楽しむことができます。

「キティちゃん誕生前のサンリオ」や、「アンパンマンとのつながり」「キティちゃん誕生秘話」など、見どころがたくさんです。

Index

入口に巨大キティちゃん!
キティちゃん誕生前のサンリオ ~アンパンマンとのつながり~
人気キャラの生まれ方 ~キティちゃん誕生はスヌーピーから⁉~
ハローキティが起こした価値観の革命
限定オリジナルグッズもたくさん!

入口に巨大キティちゃん!

入ってすぐ迎えてくれるのは、とっても大きな「キティちゃん」

入口の横に座っていて、さっそく写真を撮りたくなりますが、実は順路通りに進めばぐるっと回って最後に再び会うことができます。

込み合っていたら、先に展示を見て、帰りに写真を撮るのもおすすめ。

キティちゃんは「サンリオといえば」のキャラクターですが、実はキティちゃんが誕生したのは、サンリオが創業してから約10年経ってからなんだそう。

展示を見ていくと、キティちゃんが生まれる前のサンリオや、キティちゃん誕生のきっかけを知ることができますよ。

キティちゃん誕生前のサンリオ ~アンパンマンとのつながり~

展示会では、まずキティちゃんなどのキャラクターが誕生する前の、「いちご」から始まった「カワイイ文化」について紹介します。

サンリオの前身である「山梨シルクセンター」は、高度成長期が始まった1960年に創業し、世の中に車やカメラといった「実用品」があふれる時代を目にしました。

そんな時、今後は実用品だけでなく、「かわいくて、人を感動させる」サービスが必要だと考え、発売した「いちごシリーズ」が大ヒットしたんだそう。

その後も「かわいい・感動」をテーマにすることは変えず、「人気イラストレーター」さんらの絵を使ったアイテムを販売し始めます。

そんなイラストレーターの中には、現在放送中の朝ドラ「あんぱん」のモデルにもなった「やなせたかし」さんもいたんだそう。

やなせさんとサンリオ創業者は、「美しいものを求める心・美しい心をはぐくむことが大事だ」という思いが共通し、深い交流があったようです。

サンリオはやなせさんの詩集「愛する歌」を出版するために、出版部門を立ち上げました。

代表作である「アンパンマン」も、はじめはサンリオが出版する「いちごえほん」で連載していたんだそう。

サンリオとアンパンマンがつながっていたなんて驚きですよね。

また、サンリオは少女雑誌「リリカ」なども発行しており、そこには「手塚治虫」さん「石森章太郎」さんといった、著名な漫画家さんの作品が載っていました。

手塚さんのキャラクターの中でもかわいらしくて人気な「ユニコ」も、この雑誌「リリカ」で連載されていたんです。

人気キャラの生まれ方 ~キティちゃん誕生はスヌーピーから⁉~

当時、「キャラクター」といえば、アニメや漫画の主人公だったんだそう。しかし、その主人公らは放送などが終わると人気が落ちていくのが当然のこととされていました。

サンリオは人気が落ちてしまうのを改善するため、漫画の主人公などではない、会社が作る「オリジナルキャラクター」を製作します。

キャラクター開発当時の「デザイン制作室」を再現した部屋も展示されています。

フォトスポットのように見えますが、実際にこんな部屋を作って、ここでデザイナーさんらが仕事をしていたそうです。

「かわいいものを生み出すには、環境からかわいくないといけない」という考えのもと、このようなお部屋がたくさん作られました。

次のゾーンでは、人気キャラクターがそれぞれ紹介されていて、プロフィールや特徴、当時のイラストなどが展示されています。

最初期のグッズなどもたくさん飾られているので、じっくり楽しめそう。

さらに、このゾーンの真ん中には、巨大な「マイメロディちゃん」も。

ところどころに、一緒に写真を撮れそうなスポットがあるのもうれしいですね。

さらに進むと見えてくるのが「いちご新聞」のコーナー。子どものころ、一度は手にとったことがあるのではないでしょうか。

展示を見てみると、いちご新聞第1号の表紙は、なんと「スヌーピー」

サンリオはスヌーピーの作者とも交流があり、アメリカで人気だったスヌーピーのグッズを日本で販売していたそうです。

日本でも人気が出たことで、「白い犬が人気なら白い猫のキャラはどうか」と、キティちゃんのアイデアに行きついたんだそう!

進んだ先には「いちご新聞」の表紙が壁にズラリ。視覚的にわかるサンリオの歴史に圧倒されますね。

ここで写真を撮るのも、「サンリオ展」でしか取れない写真っぽくて良さそう。

ハローキティが起こした価値観の革命

いよいよ最後のゾーン!「ハローキティヒストリー」に向かいます。

キティちゃんは、400を超えるサンリオキャラクターの中で、一度も消えることなく第一線を走り続けた唯一のキャラクターなんだそう。

ここでは、キティちゃんの秘密や、なぜここまで人気になったのかを深ぼりした展示がされています。

ハローキティは、渋谷に「コギャル」と呼ばれる女子高生があふれ、髪にお花を挿すことがブームになったころ、キティもリボンをハイビスカスに変えていました。

それを見た女子高生たちがキティを「自分の分身・代弁者」と考え、女の子を代表するキャラクターになったんだそう。

この他にも、キティちゃんデザインの秘密や、流行に合わせたキティちゃんの変化など、歴史がたくさん紹介されていますよ。

このキティコーナーの中央には、いちご柄のカラフルなキティのオブジェが。

さらに、奥にある「キティがあつまったドレス」は、米国サンリオのキティ誕生35周年記念イベントにて、「レディ・ガガ」が着用したドレスのレプリカです。

キティは世界的にも人気のキャラクターだと分かりますね。

いよいよ展示も終わりに近づくころ、現れるのは大きなスクリーン。虹がかかったかわいらしい空の上の映像で、小さな雲がふわふわ動きます。

実はこの小さな雲、実際にタッチするとサンリオキャラクターが現れるんです!雲の形も、よく見ると特徴があって、キャラに合ったデザインになっていました。

限定オリジナルグッズもたくさん!

盛りだくさんな展示を見終わって、最後はサンリオ展のショップへ。

このショップは、サンリオ展の観覧券を持っている人しか入場することができません。

たくさんのグッズがあり、サンリオ展オリジナルのものだけでも100アイテム以上あります。

「ポストカード(各165円)」や「クリアファイル(各440円)」といったものから、「大倉陶園の21㎝デザート皿(31,900円)」など高級なものまで。

普通のサンリオショップで買えないものをゲットできるのは、サンリオファンにはとてもうれしいですよね。

たくさん紹介してきましたが、実際の展示会はもっと内容がたっぷりで、サンリオの雰囲気に囲まれながらサンリオの歴史をたっぷり知ることができます。

今回紹介した内容のほかに、「キャラクターの髪の色の秘密」や「商品のつくりかた」「サンリオのこだわり」が紹介されていたり、フォトスポットがあったりと、面白い内容がいっぱいありますよ。

入館料も、「一般1,800円/大学生900円/高校生以下無料」と、学生は結構お安く楽しめます。

毎週木曜日には、赤ちゃんと一緒に来館の方は「割引き料金」で入館可能になったりするので、気になる人は気軽に行ってみてはどうでしょうか。

盛りだくさんの内容になりましたが、最後にイベント概要です。

日時
2025年4月19日(土)~6月29日(日)10:00~17:00
※入館は16:30まで

場所
神戸ゆかりの美術館

休館日
月曜日
※5月5日は開館、5月7日は休館

入館料
一般1,800円/大学生900円/高校生以下無料
※チケットぴあ・ローソンチケット・イープラス・アソビュー!など各種プレイガイドにて販売
※神戸市在住の65歳以上の方は、住所・年齢が証明できるものを提示すると900円
※大学生・高校生は、学生証、生徒手帳などを提示ください
※障がい者手帳またはスマートフォンアプリ「ミライロID」などの提示で無料

会期中のイベント
赤ちゃんと一緒に美術館へ行こう!
【日程】会期中の毎週木曜日
【内容】赤ちゃんと一緒に来館の方は全員、割引き料金(一般1,600円/大学生800円)で入館可能

◆関連リンク
サンリオ展 ニッポンのカワイイ文化60年史 – 公式サイト

 

この記事を書いた人

ありさ

スイーツとハロプロのアイドルが好き。

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