北野探索中に地元の人から勧められた『英国館』は、昼も夜も楽しめるナイスな場所だった

神戸の観光名所として知られる北野エリア。異人館街として人気を集めていますが、何かおもしろい所はないかと探索していたところ、地元の方からナイスな情報を得ることができました。

数ある異人館の中でも、昼と夜で別々の楽しみ方ができる場所があるそうで、その方も実際にしょっちゅう足を運んでいるとのこと。そんな流れでジモティーもオススメの『英国館』へ行ってきました。


神戸市中央区北野町2-3-16

ームズになりきり、ベーカー街 221B の下宿を再現した部屋へ

北野通り沿いにある『英国館』(旧フデセック邸)は、1909年築の洋館です。格調あるコロニアル様式のバルコニーが特徴で、神戸市の伝統的建造物に指定されています。

入館料
大人(中学生以上)750円/小人(小学生以下)100円/幼児無料

異人館7館が巡れる「異人館巡りプレミアムパス」は、大人通常4,550円が3,000円になります。もちろん『英国館』でも使うことができます。

同じように「北野通り3館パス」(大人1,850円→1,400円)というのもありますので、スケジュールに合わせて選んでみるといいのではないでしょうか。

ここ『英国館』は、イギリスの作家コナン・ドイルの推理小説『シャーロック・ホームズ』の部屋が再現されているユニークな異人館。

入口に置いてあるインヴァネスケープとディアストーカーハットを装い、ホームズ気分でさっそく館内へ探索に行きました。

館内の階段を上がって2階へ行くと、ベーカー街221番地にあるハドスン婦人の下宿先の玄関が再現されていました。いきなりのリアル感で、ファンなら興奮も高まるのではないでしょうか。

ふと上に目をやると、天井からホームズとワトソンが。普通の家なら完全にアウトな状況ですが、どうやら2人が出会う事件「マスクレーヴ家の儀式書」のワンシーンのようです。

世界には今も多くの『シャーロック・ホームズ』ファンがいますが、中でも「シャーロキアン」と呼ばれる熱狂的なファンは、物語を実在の事象として研究しているそうです。

『英国館』では2007年の築後100周年を記念し、「日本シャーロック・ホームズ・クラブ」の助言を得て、作品中の描写に基づいてできるだけ忠実に部屋を再現しています。

館内には虫眼鏡やけん銃をはじめ、ホームズの七つ道具なども展示されています。こういうのを見ていると、だんだん小説の世界へ誘われていくような感じ。

『英国館』では、『シャーロック・ホームズの冒険』に登場する事件の場面を再現しています。7つのシーンがあるということですが、ちゃんと読んどかないと分からずじまいもあったりして。

「赤毛組合」のシーンというのはこれのことでしょうか。妙にリアルな雰囲気で、今にも振り向きそうです。もちろん振り向かれても困りますが。

このバスルームも事件の現場でしょうか。7つの再現シーンをすべて探し出せるかどうか、ホームズファンは熱意や勉強の度合いを試されているように感じるかもしれません。

とはいえ、ホームズのことを知らずに普通の異人館として観に来る人もいるわけで、衣装を着たり、本物のヴィンテージ家具をゆっくり見たりと、ライトな感じで回るのも楽しいのではないでしょうか。

 

この記事を書いた人

神戸ジャーナル 編集部

ライター一覧

コメントを残す

日本語が含まれないコメントは無視されます。コメントは承認後に表示されます。良識のあるコメントを心がけ、攻撃的な表現や他人が傷つく発言は承認されません。