館内は17世紀バロック時代から19世紀ヴィクトリア時代の洗練されたアンティーク家具や調度品であしらわれていました。
また、19世紀のイギリスの詩人でデザイナーでもあったウィリアム・モリスのファブリックで装飾されていて、インテリア好きも食い付きそうなスペックです。
当時の洗練された暮らしが偲ばれる、美しいテーブルセッティングがされた部屋もありました。でも、なぜか壁の剥製が気になって仕方ありません。
ベッドのある部屋では、イギリスのティータイムについてのちょっとした説明もありました。すっかり英国気分になってしまっているので、すべてに興味津々です。
なにげなく置かれているレトロなおもちゃも存在感抜群。味があって思わず持ち帰りたくなりますね。
館内の一角には凝った彫刻が施された、マホガニー素材の格調高いバーカウンターが。19世紀のヴィクトリア時代に作られ、イギリスの貴族がホームバーとして使っていたそうです。どんだけ金持ちなんでしょうか。
バカラは1764年にフランスで創設され、フランスやイギリスを筆頭に、世界中の王室や皇室をとりこにしたクリスタルガラス製品のブランド。言葉にするまでもなく、繊細で見事な細工。
植物モチーフの美麗な茶器も並んでいました。ほかにも、イギリスのエドワード8世載冠記念カップや、「ロイヤルコペンハーゲン」創設200年記念鉢など、クラクラするような逸品が揃います。
『英国館』はイングリッシュガーデンも人気があるので、庭を歩いてみましょう。ブロンズ像のホームズにじっと観察されているような気がしますが、リスペクトし過ぎでしょうか。
本場イギリスのロンドンでも人気のホームズ観光の名所「ベーカーストリート駅」をモチーフにしたスペースがありました。これはSNS用の写真撮影にも活躍しそう。
四季折々の花々が植えられているイングリッシュガーデンですが、訪れたのは冬枯れのシーズン。そんな中、パンジーなど愛らしい花が咲いていました。暖かくなると緑も生い茂るようです。
イギリス人ルイス・キャロル作の児童小説の名作『不思議の国のアリス』をイメージした一角も。壁の上に座っているハンプティ・ダンプティ、バランス感覚が絶妙です。
こちらは『英国館』が建てられた時に幼木で植えられた、樹齢100年を超えるイチョウの木。木が抱擁しているようにも見えることから「告白の木」ともいわれています。カップルで訪れた人は、ぜひここでも写真をどうぞ。
神戸ジャーナル 編集部
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