中条あやみ・江口のりこ・笑福亭鶴瓶が集う映画『あまろっく』は尼崎が舞台。阪神淡路大震災から30年を前に描く「家族コメディ」

中条あやみ＆江口のりこが主演の映画『あまろっく』は、尼崎が舞台になっているみたいです。4月19日に全国公開の予定。

小学校の6年生まで尼崎で育った「中村和宏」さんが監督を務めています。気になるストーリーは、こんな感じ。

義母はまさかの20歳！
39歳実家暮らしの娘に、お父ちゃんが再婚宣言！
噛み合わない共同生活に、この家族どうなる！？
巨大な閘門“尼ロック”によって水害から守られている街・尼崎。
理不尽なリストラで失業し、この街に戻ってきた39歳の近松優子はニートのような日々を送っていた。
ある日、「人生に起こることはなんでも楽しまな」が口グセの能天気な父が突然、再婚すると言い出し、20歳の早希を連れてきた！
家族だんらんを夢見る早希と、自分よりずっと年下の“母”の登場に戸惑う優子の共同生活は噛み合うはずもなく、一家は騒動の連続。
しかし、ある悲劇が近松家を襲い、優子はこれまでの人生を振り返り、家族の“本当の姿”に気づいていく。

「人生に起こることは何でも楽しまな！」と笑って泣いてロックに生きる「ご実家ムービー」になっているみたいです。

39歳実家暮らしの娘「近松優子」役を演じるのは、「江口のりこ（えぐちのりこ）」さん。

兵庫県姫路市出身の女優さんで、2009年には「姫路市観光大使」に就任しました。

2021年には、映画「事故物件恐い間取り」で第44回日本アカデミー賞優秀助演女優賞を受賞するなど、実力派の俳優さんですよね。

20歳の再婚相手「早希」を演じるのは、大阪府出身の「中条あやみ（なかじょうあやみ）」さん。

イギリス人の父と日本人の母との間に生まれ、雑誌「Seventeen」や「CanCam」などの専属モデルも務めていました。

映画「チア☆ダン〜女子高生がチアダンスで全米制覇しちゃったホントの話〜」や「TOKYO MER〜走る緊急救命室〜」に出演するなど、俳優としても活躍しています。

能天気な父親「近松竜太郎」役は、大阪府出身の落語家「笑福亭鶴瓶（しょうふくていつるべ）」さんが演じます。

「鶴瓶の家族に乾杯」や「ザ!世界仰天ニュース」などの番組でMCを務めるなど、テレビで見る機会も多いですよね。

ドラマ「半沢直樹」や「西郷どん」にも出演しており、俳優としても活躍しています。

その他、「高畑淳子」さん「松尾諭」さん「駿河太郎」さんをはじめとする以下のような俳優陣が集まっています。

中村ゆり／紅壱子／久保田磨希／浜村淳／後野夏陽／朝田淳弥／佐川満男（敬称略）

映画タイトルの『あまろっく』は、兵庫県尼崎市にある「尼崎閘門（あまがさきこうもん）」からきているんだそう。

英語で閘門は「LockGate（ロックゲート）」であることから、「尼ロック」という愛称で呼ばれています。

水害から街を守る日本一大きな閘門で、すぐそばの「集中コントロールセンター」の1階には防災展示室、2階には展望デッキがあり、通常は団体予約による見学が可能です。

「尼ロック」が稼働したおかげで、2018年9月の台風21号では、神戸・芦屋・西宮市は浸水被害を受けましたが、尼崎市の防潮堤内に被害はなかったんだそう。

普段の生活では意識しないけれど、災害の時にはフル稼働で街を守ってくれる大事な存在です。

人知れず町を水害から守っている様子が「不器用な父親のようだ」と感じ、今回の映画作成に至ったんだそう。

予告映像では、初めの「0:00」から数秒と、「0:38」のあたりで「尼ロック」が映っていますね。

監督のコメントでは、阪神淡路大震災から来年で30年を迎える現在、苦境の中から立ち上がる家族の姿をこの映画を通して伝えたかったと語っています。

数年前、関西を直撃した台風で「尼崎市は【尼ロック】のお陰で被害が少なかった」という記事を目にしました。
尼ロック？なにそれ？小６まで尼崎で育っていながら何も知らなかったので調べると水害から街を守る日本一大きな「閘門」でした。
日本一と言いながら知名度はほぼゼロで尼崎市民でも知らない人がほとんど。なんのアピールもせずただそこにいるだけで家族を守っている不器用な父親のようだと思ったのです。
そんな「尼ロック」のお膝元で暮らすプライドが高く生活力がない高学歴ニート。そこにうんと年下の美人継母がやって来て、丸裸でぶつかりながらも一緒にごはんを食べて生きて行く2人。「あまろっく」はそんな綺麗事では済まない家族の物語です。
関西出身の俳優とスタッフで真心を込めて創り上げました。阪神淡路大震災からまもなく30年をむかえる節目で苦境の中から立ち上がる家族の姿を伝えたいです。「人生に起こる事はなんでも楽しまな！」

尼崎市民の間でも「尼ロック」知名度は低いそうなので、映画を見て存在を知るひとも多いかもしれません。

災害について考えることも増えた今、地域の防災施設について知るきっかけにもなりそうです。