古くから港町として栄えた神戸には、さまざまな文化や習慣が持ち込まれました。そのひとつが「映画」です。
エジソンが発明した「キネトスコープ」という活動写真の装置がはじめて日本に到着したのが神戸だったそうで、12月1日が「映画の日」になったのもこれが神戸で一般公開された時にちなんでのことでした。
そんな日本の映画史に深く関係している神戸に、世界も注目する施設があるということで行ってきました。往年の映画マニアだけでなく、ディズニーファンも驚きの情報が詰まった『神戸映画資料館』。じっくりチェックしていきましょう。
もくじ
● 映画ファン必見の名所は、鉄人28号のお膝元からスタート
● 歴史を物語る映写機からデジタルメディアの再生機まで
● 貴重な雑誌や所蔵フィルムの一部も閲覧自由
● 今ではここでしか見ることのできない映像も
● スポット情報
神戸市長田区腕塚町5-5-1
最寄はJR神戸線の新長田駅。同じく神戸市営地下鉄も利用できます。南に出ると道路を挟んだ西側に一番街商店街があるので、そこを歩いていきます。
商店街のアーケードに入る前にチラッと右手を見ると、そこには鉄人28号が。この辺りではおなじみの光景です。この日はあいにくの雨模様でしたが、アーケードのおかげで傘いらず。
一番街商店街を抜けると阪神高速。その下の国道2号を渡った先に、神戸映画資料館の入っている建物があります。駅からここまでは5分もかからないくらいでしょうか。
横断歩道を渡ったところからは大正筋商店街になります。神戸映画資料館は、左手にある『アスタくにづか』1番館の2階。1階の入口からエスカレーターで上がってみましょう。
エスカレーターで2階へ上がると、右手に映画のポスターが見えてくるのですぐにここだとわかります。中に入る前にグルっと周りを見て回るのも楽しいかもしれません。
こちらが入口。入場無料なので、特にチケット売り場やゲートのようなものもありません。気構えずにまずは中へ入ります。
入ってすぐの場所に展示されているのは、昔懐かしの35ミリ映写機。昭和20〜30年代のもので、どちらも国産とのこと。映画館で実際に使われていたものですがとても状態が良く、想像以上に大きいので見応えもあります。
入口から中を見るとこんな感じ。なんとなくカフェのような雰囲気が漂っていますが、実際に左手のカウンターは『シネマカフェ チェリー』として営業されていて、ドリンクなどを注文することができます。
ここ『神戸映画資料館』は、映画フィルムや機材、書籍やチラシ、ポスターなどを収集して保存し、その一部を公開しています。所蔵するフィルムは18,000本以上で、その規模は国内の民営施設としては最大級なんだそうです。
神戸ジャーナル 編集部
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