6月1日から電気料金が値上げされました。関西電力によりますと、原子力発電所の再稼働が遅延していることによる燃料費の増加が要因とのことです。
・電気料金の値上げについて – 関西電力
今回の値上げは、第一弾として、第二弾は10月1日から実施されます。値上げ率は平均で、6月1日から4.62%、10月1日からは8.36%となっています。
今回の値上げを受けて、神戸市長が関西電力に申し入れを行ったようです。
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電気料金の再値上げに対する申し入れ関西電力株式会社代表取締役社長 八木 誠 様昨年の株主総会において、電気料金の再値上げをしないよう強く要望したにもかかわらず、この短期間のうちに2度の値上げを実施したことは、大変遺憾である。今回の再値上げにより、市民生活や中小企業をはじめとする市内事業者の経済活動に深刻な影響が及ぶことは明白であり、関西全域の地域経済へも重大な影響が予想される。再値上げの認可にあわせ、「徹底した経営効率化に最大限の努力を積み重ねながら、安全性が確認された原子力プラントの一日も早い再稼動を実現し、電気料金の値下げを行う」との考えを示されたが、いまだ原子力発電所の再稼動時期は不透明な状況であり、市民や事業者の不安感は増大する一方である。市民の安全安心な暮らしと、市内事業者の活発な経済活動を守るためには、技術革新による既存発電所の高効率化や多様なエネルギー源の活用による安全で安定的な電力供給の実現、さらには聖域なき効率化と経営基盤の強化による経営の安定化が不可欠である。これらの課題に対し、相当の決意と覚悟を持って関西電力としての到達目標ならびに目標達成までの道筋を明示し、一刻も早い電気料金の低廉化と、安全かつ安定的な電力供給を実現するよう、電気料金の再値上げに際して強く申し入れる。平成27年6月1日神戸市長 久元喜造
値上げを牽制した形でしょうか。
様々な議論がありますが、個人的には「電力自由化をさらに推進して競争を生む」か「新しい電力源の確保」しかないと思っています。
現状の仕組みで原発賛成派・反対派の意見をそのまま取り入れるとこんなパターンでしょうか。
- 原発再稼働→燃料費ダウン→関西電力が潤う→ただ、原発が心配!
- 原発を再稼働せず→燃料費アップ→電気料金値上げ→個人・法人の負担増!
- 原発を再稼働せず→関西電力が自分で経営効率化・技術革新→電気料金値上げせず
3が市長が期待しているところなんだと思いますが、市場をほぼ独占している状態で、自分で自分の身を切れというのは、現実問題として難しい気がします。
単純に関西電力に我慢してもらってボーナスなしだーみたいなことをすると、人材の大量流出でそのうち会社として機能しなくなるので、そのあたりは一概には言えない部分があると思いますので、そもそもの原因は、発電・送電事業がほぼ独占状態にあることだと思います。
それらしく個人的な考えを書いてみましたが、みなさんいかがでしょうか。とりあえず、できることは節電あるのみ!ですが。
カズマ
神戸ジャーナル 編集長
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