ヒロイン「坂東すみれ」のモデルは、神戸のアパレルメーカー『ファミリア』創業者のひとりである坂野惇子(ばんの あつこ)さんで、昭和時代の神戸市や大阪などを舞台に、戦後の焼け跡の中で子ども服作りに邁進する姿が描かれます。
今回は放送スケジュールなどを紹介していきます。北野の異人館なんかでも撮影が行われているそうなので、もしかしたら見たことある場所が映るかもしれませんので楽しみです。
「べっぴんさん」とはどういう意味??
べっぴんは、「普通の品物とは違う」「特別によい品物」の意味として使われていた語で、江戸時代の歌舞伎脚本にも「別品」の表記が見されています。
本来、「別品」は品物だけをさす言葉であったが、優れた人物も意味するようになり、女性に限らず男性にも用いられていて、やがて、べっぴんは女性の容姿のみをさすようになったんです。
今回の「べっぴんさん」の意味は「別品」を生み出す人みたいな意味で使われているんじゃないでしょうか。
ストーリー
すみれ。それがこの物語のヒロインの名前です。
昭和のはじめ。神戸の山の手で生まれたすみれは、早くに亡くなった母から教えられた刺しゅうや手芸が大好きな女の子でした。
会社を経営していた父、活発な姉のもとで何不自由なく育ち、19歳で結婚、ほどなく娘を授かります。
順風満帆に思われた人生でしたが、戦争ですべてが変わります。
夫は出征し、家は焼け、戦争が終わると財産は没収。おっとりとしたすみれはどうしていいかわかりません。
そんなとき、幼い娘のために手作りした小物を見た人から「それを売ったらいいんじゃないか」と言われたことをきっかけに、すみれは生きていくために子供服作りを始めます。
そんなすみれの周りには、様々な事情を抱えた女性たちが集まってきます。
働いたことなどない女同士で「ああでもない、こうでもない」と言い合いながら、気づけば会社まで起こし、子供服作りにのめり込んでいきます。
戦地から復員した夫は、当初、妻たちが働くことに猛反対。すみれの夫は戦前の「男が働き、女は家の中」という考えが捨てきれず、また、儲けをあげることより「子供のため、ママのためによりよいモノを作りたい」という彼女たちの仕事のやり方も理解できません。
戦地から復員した夫は、当初、妻たちが働くことに猛反対。すみれの夫は戦前の「男が働き、女は家の中」という考えが捨てきれず、また、儲けをあげることより「子供のため、ママのためによりよいモノを作りたい」という彼女たちの仕事のやり方も理解できません。
しかし、やがて彼女たちの本気に触れ、子供服作りに一途な彼女を陰ながら支える生き方を選び取り、「最強のパートナー」となっていきます。「婦唱夫随」のすみれと夫は、仲間たちとともに「こだわりのモノづくり」を貫き、やがて宮内庁御用達と認められるまでになっていきます。そして後年、すみれは、大人になった娘たちとともに、念願だった「子供のモノなら何でもそろう」日本初の総合子供洋品店をオープンさせることになります。
放送スケジュール など
2016年(平成28年)10月3日(月)~2017年(平成29年)4月1日(土)
全151回
全151回
NHK総合
(月~土)午前8時~8時15分/午後0時45分~1時[再]
NHKBSプレミアム
(月~土)午前7時30分~7時45分/午後11時~11時15分[再]
(土)午前9時30分~11時[1週間分]
<<ダイジェスト放送 NHK総合>>
「べっぴんさん一週間」(20分)
「べっぴんさん一週間」(20分)
(日)午前11時~11時20分
<<5分で『べっぴんさん』 NHK総合>>
(土)午後2時50分~2時55分
(日)午前5時45分~5時50分/午後5時55分~6時
【作】渡辺 千穂
東京都生まれ。2002年連続ドラマ「天体観測」で脚本家デビュー。家族、青春、恋愛、悪女ものなど幅広いジャンルを執筆。主なテレビ作品に「名前をなくした女神」「サキ」「ファースト・クラス」など。主な映画作品に「赤い糸」「さよならみどりちゃん」「レインツリーの国」「植物図鑑」など。NHKでは松山発地域ドラマ「歩く、歩く、歩く~四国遍路道~」プレミアムドラマ「珈琲屋の人々」などがある。
【音楽】世武 裕子
滋賀県出身、パリ・エコールノルマル音楽院映画音楽作曲科卒。
多数の映画音楽を手がける作曲家ガブリエル・ヤレドに師事し、ジャン=リュック・ゴダール監督『気狂いピエロ』等で有名な作曲家アントワーヌ・デュアメルからも才能を賞賛される。
帰国後、2008年デビュー。映画『だいじょうぶ3組』『ストロボ・エッジ』『ダライ・ラマ14世』、ドラマでは「基町アパート」(NHK広島)、「恋仲」「好きな人がいること」(民放)などを手がける。
CM音楽も多数。2015年には、シンガーソングライター sébuhiroko (読み:せぶひろこ)名義のデビューアルバム「WONDERLAND」をリリースしている。
【主題歌】「ヒカリノアトリエ」Mr.Children
作詞:桜井和寿/作曲:桜井和寿
Mr.Children 【桜井和寿(Vo&G)、田原健一(G)、中川敬輔 (B)、鈴木英哉(Dr)】
1992年ミニアルバム「EVERYTHING」でデビュー。94年シングル「innocent world」で第36回日本レコード大賞、04年シングル「Sign」で第46回日本レコード大賞を受賞。「Tomorrow never knows」「名もなき詩」「終わりなき旅」「しるし」「HANABI」など数々の大ヒット・シングルを世に送り出す。これまでに35枚のシングル、18枚のオリジナルアルバム、4枚のベストアルバムをリリース。2015年、アルバム「REFLECTION」発売&100万人動員の全国ツアーを敢行。2016年、22年ぶりとなる全国ホールツアー「Mr.Children Hall Tour 2016 虹」を開催中。
【タイトル映像】清川 あさみ
1979年生まれ。文化服装学院在学中にモデルとして活躍し、卒業後、糸や写真を使った美術作品を発表するアーティストとして2001年に初個展を開催する。
2003年より写真に刺しゅうを施す手法を用いた作品制作を開始。展覧会は多数。代表作に「美女採集」、高橋コレクションに所蔵されている「コンプレックス」シリーズがある。「人魚姫」「銀河鉄道の夜」など絵本や作品集など著書多数。作家・谷川俊太郎氏との共作絵本「かみさまはいる いない?」が2年に1度の児童書の世界大会の日本代表に選ばれる。VOCA展 入賞、「VOGUE JAPAN Women of the Year」受賞 ASIAGRAPHアワード「創(つむぎ)賞」受賞。
最近ではプロダクトデザインや、ショップの空間内装ディレクションなど活躍の場を広げている。広告、CM、衣装、アートディレクターとしても活躍中。今年は活動15周年の年でもある。
【ヒロイン】坂東すみれ役 芳根京子
1997年2月28日生まれ。東京都出身。
2013年、ドラマ『ラスト・シンデレラ』で女優デビュー。
2014年、NHK連続テレビ小説『花子とアン』では、ヒロインの親友の蓮子(仲間由紀恵)の娘・宮本富士子役を好演し、注目を集める。また翌年には、ドラマ『表参道高校合唱部!』のキャストオーディションで、1000人以上の候補者の中から主演に選ばれた。
今、活躍を最も期待される女優の一人。
【語り】菅野 美穂
1977年、埼玉県出身。
93年「ツインズ教師」で女優デビュー。
「イグアナの娘」で連続ドラマ初主演後、「ドク」「愛をください」「坂の上の雲」「化粧師」「Dolls」など、ドラマや映画、CMで幅広く活躍。
連続テレビ小説では「走らんか!」、「ちゅらさん」に出演している。
朝は見れませんって人も多いと思いますので、さっそく録画予約しちゃいましょう!
カズマ
神戸ジャーナル 編集長
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