「サンキタ通り」と「サンキタ広場」が『2023年 土木学会デザイン賞 優秀賞』を受賞してる

神戸三宮阪急ビルの建て替えや高架下のリニューアルに合わせて、2021年度(令和3年度)に再整備を行った「サンキタ通り」と「サンキタ広場」が、2023年(令和5年)土木学会デザイン賞 優秀賞(主催:公益社団法人土木学会景観・デザイン委員会)を受賞したそうです。

2022年10月には、グッドデザイン賞も受賞していました。

審査委員の講評コメント(一部抜粋・編集)

阪急神戸三宮駅高架下空間を開放して実現したウォーカブルな街並空間である。高架下開口部の舗装の引き込み、官民境界の処理などにはデザインの工夫が凝らされている。日中は営業車両が交通可能だが夜は「歩行者天国」になり、北側の商店街アーケードや飲み屋街の街並みがそのまま残り、新旧のまちの互いに見る/見られる関係は時代の「断層」のようである。まちの特徴を読み解き、問題の解決に誠実に取り組んだデザインは街並の質を高めた優れた作品として多くの委員に評価された。

都心三宮再整備が目指す、駅周辺の交通再編と歩行者優先の空間づくりのモデルを示したリーディングプロジェクトである。建物1Fがまちに開かれ、お洒落な店舗が入居するオープンテラスが実現し、夜間景観も刷新され、昼夜にわたり人の姿が絶えない。高架下の裏通りも路地にお店が滲み出し、面的に歩きたくなる空間が生まれている。サンキタ広場とサンキタ通りは車道の分断なく連続した空間となり、リズム感のある灯りの列柱が奥まで歩きたいと思わせてくれる。

関係者
《事業者》神戸市、阪急電鉄株式会社
《設計者》有限会社小野寺康都市設計事務所、ナグモデザイン事務所、株式会社KAP、パシフィックコンサルタンツ株式会社、ALTEMY、株式会社久米設計、株式会社大林組
《設計協力者》神戸三宮阪急ビル:株式会社丹青社、有限会社スタイルマテック
《施工者》駅前広場(サンキタ広場):株式会社森組/神戸三宮阪急ビル・サンキタ通り:株式会社大林組
《施工協力者》駅前広場:株式会社高橋工業、旭ビルウォール株式会社

土木学会デザイン賞とは
2001年(平成13年)に創設された制度で、公募対象を広く土木構造物や公共的な空間に求め、計画や設計技術、制度の活用、組織活動の創意工夫によって周辺環境や地域と一体となった景観の創造や保全を実現した作品およびそれらの実現に貢献した関係者や関係組織の顕彰を行っています。

評価された事は神戸市民として嬉しいですね。最近ではイベントなども多く行われているエリアですので、改めて、地面や街灯など眺めてみると、この空間をより感じることができるかもしれませんね。

◆関連リンク
サンキタ広場 – 公式サイト

 

この記事を書いた人

カズマ

神戸ジャーナル 編集長

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