神戸市が8つの駅前で「地下タワー式駐輪場」の整備を検討するみたい

神戸市が、駐輪場が慢性的に不足している8つの駅周辺に「地下タワー式駐輪場」を整備する検討を開始するそうです。

収容台数が著しく不足している駅、駅前の景観・公共空間活用の面で課題のある駅を対象としています。

これまで市立自転車駐車場なども設置してきましたが、収容台数が不足し、多くの放置自転車等が発生している駅もあるという現状です。

既成市街地のエリアでは、多くの駅で地上平面式の駐輪場を設置していますが、駐輪場が不足する駅前では用地の確保が困難なため、大規模な拡張が難しい状況。

また、駐輪場が駅前広場や道路上などにあることで、公共空間を有効に使えていないことや、景観に好ましくない影響を与えていることについても課題となっています。

今回「地下タワー式駐輪場」が検討される対象駅は、神戸駅、兵庫駅、三宮駅、岡本駅、摂津本山駅、六甲道駅、新神戸駅、新長田駅です。

現在、再整備が進められている神戸駅と兵庫駅、「都心・三宮再整備」を進めている三宮駅で地下タワー式駐輪場の整備に向けた検討が始められ、他の駅についても導入検討を行うとのこと。

特徴や導入メリットは以下とされています。

特徴
・地上にはコンパクトな入出庫口のみを設置、地下空間に数百台の自転車を効率よく収容
・収容した自転車は、利用者の操作により機械が自動で入出庫

導入のメリット
・簡単な操作で、短時間で自動的に入出庫をすることが可能
・一般的なシティサイクルからロードバイク、チャイルドシート付の電動アシスト自転車など、多様な種類の自転車を収容することが可能
・自転車を収容する空間に人が立ち入らないため、盗難等に対するセキュリティが万全
・省スペースで収容台数が増加し、放置自転車減少やコロナ禍で増加した自転車利用対応に寄与
・駅前の公共空間における土地の有効活用、景観への影響の最小化を実現

入出庫のスピードは気になる所で、利用者が集中する時間帯では「時間がかかるから利用されない」という状況は避けたいところです。

 

この記事を書いた人

カズマ

神戸ジャーナル 編集長

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