くぎ煮にする「シンコ(稚魚)」を生むイカナゴの「親魚」の調査結果が発表されてます。
早春に行われるイカナゴのシンコ漁に向けて「兵庫県水産技術センター」は、毎年「親魚」がどんな状況かを調べてます。
画像:水産技術センターHPより
調査は2023年12月から1か月間、「文鎮漕ぎ」という特殊な漁具をつかった方法で行われたそうで、親魚の量や産卵状況を調べてます。
それによると、親魚の密度(文鎮漕ぎ1回当たりの採集数)は「11.3尾」で、去年の「26.6尾」と比べると半分以下の少なさ。
「産卵量」の指数も、去年より半減していて2017年の漁期から続いている不漁年の中でも低い値だったそうです。ただ、例年より産卵期間が長かったような結果もあるので、その影響もあるのかもしれません。
今後は、卵がふ化したあと「仔稚魚」の発生量や分布状態などを調査して、2月中旬ごろに「イカナゴシンコ漁況予報」というのが出る予定。
劇的に回復ということは望めないので、ことしも「漁期の短縮」はやむを得ない状況みたい。
2002年ごろまでは、県内の漁獲量は1万5000トン~3万トン程度で増減していたそうですが、ここ最近は2千トン以下と劇的に少なくなってます。
「漁期短縮」など資源保護の策は打てども、海水温の上昇などの影響もあってなかなかすぐに効果はでないのかもしれません。
なんとかV字回復となっていくように、食べる側も調整しつつ吉報を待ちたいですね。
◆関連リンク
・水産技術センター – 公式サイト
採りすぎや、それにつきる
春の風物詩が一つ消えるのは辛いけど、一回完全に禁漁してみてはどうだろうか?
それで来年復活しないようであれば、他に原因が有るということなので、原因究明に至らないにしても少しずつでも漁獲量復活のための手を下すべきだと思う。
イカナゴ漁師には補助金を出すなりして、今年は資源保護に努めませんか?
水質や乱獲以前に生息場所しかも産卵場所の環境破壊が漁獲量激減の最も大きな原因です。
播磨灘や広島竹原沖のイカナゴの産卵場所であった広大な砂底を高度経済成長期にコンクリート砂や工事用砂としてサンドポンプで取り尽くしたのがイカナゴ激減の発端です。
今では採砂は規制されているようですが後の祭りですね
水質問題は微々たる物で、水温が原因なんでしょうね。日本各地で取れる魚の分布が変わってきているのと同じ問題なのでは?