『坂の上の異人館』から『北野外国人倶楽部』へ、雰囲気もテイストも別モノの異人館を巡る

社交界の華やかさが漂う『北野外国人倶楽部』へ

次に訪れたのは、『北野外国人倶楽部』(旧フリューガ邸)です。明治後期に建てられた木造2階建てで、柱などの材木を装飾として壁の外に見せているハーフティンバー様式風。

ここでは居留地時代の暮らしぶりや、華やかな社交の雰囲気に触れることができます。

チケットや入館パスを持っている人で、『山手八番館』から訪れる場合はこちらの西側ゲートからも入場できます。

庭園には、明治末から上下水道が整備されるまで実際に使われていた横穴式井戸が。ミニチャペルも良い感じ。

ほかにも、フランスのノルマンディ地方の荘園領主が使用していたという1890年ごろの馬車も展示されていたり。

エントランスにはライオンの石像も。この異人館は別名「ライオンハウス3号館」と呼ばれていたとか。

何かの気配を感じて見上げると、エントランスの軒下にこんな像が。チケット売り場の人に聞いてみると、数年前にいつのまにか展示されていたとのこと。いろいろとシュール過ぎます。

館内は2階から見学するようになっていますので、さっそく階段を上がっていきましょう。

階段を上がってすぐ左手の部屋は、アンティークのオルガンが置かれていました。

壁に飾られているのは、6世紀ごろのグレゴリオ聖歌の楽譜だそうで、5線譜ではなく4線譜。独特の音符で書かれていたりします。

2階には客室が2部屋あって、こちらはレトロな天蓋付きのベッドがお洒落。なぜかドレスがたくさん並んでますが、どれも豪華でキレイ。

隣の客室は、かわいらしいツインの部屋。まるでヨーロッパのおしゃれなプチホテルに泊まったような雰囲気です。飴色の木馬やゆりかごもアンティークでしょうか。

ここにもSNS用の小道具がありました。簡単だし、ユニークで試しやすい感じがしますので、男性の方も遠慮なく。

白壁に緋色の絨毯。廊下には大きな絵画も飾られていて、歩くだけで非日常的な気分が味わえます。

廊下の端には下へ降りる階段が。何があるのか行ってみましょう。

 

この記事を書いた人

神戸ジャーナル 編集部

ライター一覧

コメントを残す

日本語が含まれないコメントは無視されます。コメントは承認後に表示されます。良識のあるコメントを心がけ、攻撃的な表現や他人が傷つく発言は承認されません。