1階リビングの向かいには、ダイニングルームがあります。
ここには、祭祀の鐘と考えられている百乳文鐘が飾られていました。これらは中国の西周時代(紀元前1050〜紀元前771)のものとみられているそうですが、3000年前とか凄すぎて全くイメージできません。
中国の漢時代(紀元前206年〜9年、190年〜195年)に作られたとされる副葬品の焼き物もありました。古代中国の生活が垣間見えるようです。というか、ここまで来ると異人館というより、もはや小さな博物館。
ダイニングルームの窓際スペースもおしゃれ。休日にゆっくりお茶を楽しみたい雰囲気です。中国の茶わんが小さくてかわいい。
2階に上がってきましたが、なぜか手すりが壁に半分埋まっています。いろいろと変化球が多いので、見る側も気を抜けません。
階段の先にはバスルームがありました。シンプルですが、化粧台から壁や床まで、大理石を惜しみなくあしらっています。トイレも柄付きの磁器製という贅沢さ。
2階のリビングルームは、洋風の家具に中国らしい水墨画や陶器、透かし彫りなどが配されたシックな部屋。ほかの異人館にはない、洋と中がミックされた独特の雰囲気です。
漢時代の酒器の壺や宋時代(960年〜1279年)の青磁の炉なども鑑賞できます。
部屋に置かれている壺の絵柄は竜。赤い竜は縁起がいいとされているとか。指は5本あるので、皇帝のそばにあったものと考えられているようです。
部屋のすみには、皇帝や皇后気分が味わえるユニークなパネルがありました。SNS用に両方おさえておくといいかも。
リビングには寝室が併設されていて、ベッドは豪華な天蓋付き。 右側に飾られている衣装も竜柄なのですが、指が何本あるかはぜひ現地でチェックを。
リビングの南側は書斎になっています。こんな螺鈿細工のデスクで優雅に仕事してみたいなぁと思ったり。
神戸ジャーナル 編集部
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