神戸といえば港町や海といったイメージがあるかもしれませんが、豊かな自然あふれる北区にも一日中遊べる場所があります。
「道の駅 神戸フルーツ・フラワーパーク 大沢(おおぞう)」は西日本最大級の道の駅で、ホテルに温泉、遊園地、バーベキュー場、カフェ、直売所など、もりだくさん。
そんな「道の駅 神戸フルーツ・フラワーパーク 大沢」のおすすめポイントをご紹介します。
「道の駅 神戸フルーツ・フラワーパーク 大沢」があるのは、神戸電鉄「岡場駅」またはJR「三田駅」よりバスかタクシーで約15分のところ。土日祝日は、JR三ノ宮駅から神姫バス(38系統)の直行便が出ており、35分ほどで到着します。
入園料、駐車料金が無料なのも嬉しいポイントで、週末には多くのひとで賑わっています。
コンセプトは、「花と果実のテーマパーク」。北神戸の豊かな自然に囲まれながら、中世ヨーロッパのルネッサンス様式の美しい建物や庭園を中心にさまざまな施設が点在します。
園内では四季折々の花を鑑賞できます。定期的に花壇の植え替えが行われており、時期によって違う景色を楽しめますよ。
「遊園地 神戸おとぎの国」は、絵本の世界に迷い込んだような空間が広がります。フルーツのゴンドラがかわいい観覧車やジェットコースター、迷路など子供も大人も一緒に楽しめるアトラクションばかり。入場料は無料で、乗りたい乗り物の料金だけを支払います。
小さいお子さんが楽しめるアトラクションもたくさん
また、2023年4月には、園内に4つ目となる「BE KOBE」のモニュメントが敷地内に誕生しました。
神戸市北区、西区には、合わせて約700棟の茅葺民家が残存すると言われています。
そんな茅を使って作られたモニュメントは、「神戸の茅葺について知ってもらいたい」という思いが込められています。
モニュメントの手前には撮影台も用意されているので、ぜひ記念撮影をどうぞ。
「BE KOBE」モニュメントについて詳しくはこちら
園内散策をして、「ちょっとお腹がすいてきた」というひとは、サーカステントのような白い3つの小屋が連なる「FARM CIRCUS」へ立ち寄ってみてください。
写真提供:FARM CIRCUS
コンセプトは、「地産地消をあそぼう!」。地元神戸を中心に近隣でつくられた食材を販売している直売所や、地元食材を味わえるカフェなどがあります。
飲食店は、「ファームサーカス・カフェ」「よりみちバーガー」「ファームサーカス食堂」「デイズキッチン」の4店舗。
がっつり食べたいひとから、ちょっと軽くお茶したいひとまで、利用用途によってお店選びができます。
今回立ち寄ったのは、地元食材をたっぷり使った定食が人気の「ファームサーカス食堂」。
こちらの「季節の農家ごはん」は、新鮮な野菜たっぷりのサラダや、お漬物、惣菜に、神戸市北区の女性団体が手作りした「北神みそ」を使ったみそ汁など、ボリューム満点の定食ごはんです。
ふっくらツヤのあるご飯も、地元で作られたもの
お店の料理は、規格外の食材や「ファームサーカス・マーケット」に出荷される野菜などを活用して作られます。
「せっかく農家さんが大切に作った食材なので、廃棄せずにおいしい料理にできたら」と調理担当の方。
サラダも新鮮で美味しい
ヘルシーで体にやさしい定食は、地球にもやさしい料理だと知り、なんだか気分もほっこりしました。体が喜ぶご飯でエネルギーチャージしたあとは、また思い切り遊べそうです。
おいしいご飯でお腹を満たしたあとは、お隣にある「ファームサーカス・マーケット」へ。
店内には、「神戸の良いものをお届けしたい」との思いから、地元の野菜や果物はもちろん、灘五郷の日本酒や神戸発祥のウスターソースなど、神戸産の商品が常時700種以上並んでいます。充実の品揃えに、びっくり。
特に、野菜や果物は地元農家さんが採れたてを直接持ってくるので新鮮な商品が、お手頃価格で購入できます。
「道の駅の醍醐味といえば、これこれ!」と思わずテンションが上がってしまい、夢中でショッピング。
トマトだけでも種類がたくさん、こだわりの食材が並びます
苺学のイベント風景(写真提供:FARM CIRCUS)
「○○学」と題した食育講座や、旬の野菜を使った子ども向け料理教室などのイベント開催もあります。
2023年の秋・冬には、遊んで、学んで、食べるイベントを開催予定。興味がある方は、ぜひHPのイベント情報をチェックしてみてくださいね。
敷地内には「神戸ホテル フルーツ・フラワー」という宿泊施設もあります。
オランダの国立美術館をお手本につくられた外国のお城のような外観は、神戸にいることを忘れてしまいそうなほど海外の雰囲気たっぷり!
「耳をすませば」や「鋼の錬金術師」といった映画のロケ地にもなっています。
写真提供:神戸ホテル フルーツ・フラワー
客室は全129室。洋室、和室、バリアフリールームのほか、ペットと一緒に泊まれるお部屋もあり、最近は愛犬家の利用も増えてきたのだとか。
ペットOKのお部屋にはサークルやトイレシートなどを完備
レストランカトレア(写真提供:神戸ホテル フルーツ・フラワー)
夕食や朝食はカジュアルなバイキングレストラン「レストランカトレア」で。地元で採れた新鮮な野菜をふんだんに使用したサラダバーをはじめ、和食やイタリアン、フレンチなどの料理が充実しています。
バイキングメニューには、なんと通年でカニもラインアップ。冬のイメージがあるカニですが、「神戸ホテル フルーツ・フラワー」ではいつでも食べられますよ。
写真提供:神戸ホテル フルーツ・フラワー
ホテルの自慢は、地下1,200mから湧き上がる天然温泉が源泉掛け流しで楽しめる大浴場「神戸大沢温泉 金仙花の湯」。
金色のお湯は、腰痛や関節痛、疲労回復などの効果があるといわれています。
環境省が療養泉として指定している9つの成分のうち7つを保有しているという、世界的にも珍しい温泉なのです。日帰り利用も可能なので、温泉好きの方はぜひ。
写真提供:神戸ホテル フルーツ・フラワー
毎年夏には屋外プール「プールプラザ」がオープン。
深さ1.3mの大人用プールと、深さ60㎝の子ども用プールがあります。水上アスレチックは、毎年子供たちに大人気。
異国情緒漂うお城のような建物を眺めながら、のびのびと水遊びを満喫しちゃいましょう。
※2023年は7月15日(土)~9月3日(日)まで開催予定
写真提供:神戸農政公社
毎年夏から秋にかけて催されるフルーツ狩りも人気。7月下旬ごろから11月上旬ごろにかけて、ブドウや梨、リンゴ狩りなどが楽しめます。
ブドウ狩りは8月上旬からスタート。キングデラや紫玉、ピオーネと3つの品種を栽培しているので、お好みのものを選んで参加しましょう。
写真提供:神戸農政公社
りんご狩りができるのは9月下旬から。こちらもニュージョナゴールド、北斗、ふじの3つの品種から選べます。
写真提供:イルミナージュ事務局
毎年11月から開催される「神戸イルミナージュ」も、ビッグイベントのひとつです。2023年の開催は11月1日(水)からを予定。年によって少しずつ内容が変わり、ホテル担当者の方も「どんなイルミネーションになるのか、私たちも楽しみにしています」と話します。
そのほか、かわいいお猿さんのパフォーマンスが鑑賞できる「神戸モンキーズ劇場」や、ゴーカート、パターゴルフとお楽しみがいっぱいの「道の駅 神戸フルーツ・フラワーパーク 大沢」。
定期的にイベントも開催されているので、最新の情報はHPでチェックしてみてくださいね!
道の駅 神戸フルーツ・フラワーパーク 大沢
住所 神戸市北区大沢町上大沢2150
アクセス 神戸電鉄「岡場駅」より神姫バス約15分、各線「三ノ宮(神戸三宮)駅」より神姫バス約35分(土日祝のみ運行)
HP https://fruit-flowerpark.jp/
【取材・文】中田優里奈
神戸在住のライター。関西の観光、グルメを中心に企画・取材・執筆・撮影を担当。書籍『るるぶKids こどもの運動能力がぐんぐん伸びる公園 京阪神版』では神戸市内13ヶ所の公園を取材。レトロ建築とチーズケーキが好き。地元の魅力を発信したいという思いのもと、日頃から神戸の街歩きをしてネタ探しをしている。
神戸公式観光サイト Feel KOBE
神戸の観光スポットやイベント情報、コラム記事など「神戸旅がもっと楽しくなるコンテンツ」を発信しています。
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