神戸で最初に公開された『うろこの家』は、アートも眺望も楽しめる高台の館

神戸・北野の急坂をのぼって、見晴らしのよい高台に立つ『うろこの家&展望ギャラリー』へ行ってきました。

「うろこの家」は、神戸で最初に公開された国指定登録有形文化財の異人館です。

『風見鶏の館』と並んで「兵庫県指定住宅百選」にも名を連ね、北野の異人館群の中でも代表格と称される貴重な西洋建築。展望ギャラリーや美術館も併設されていて、実はかなり見ごたえがあります。


神戸市中央区北野町2-20-4

戸で初めて公開された異人館。イノシシの鼻に触れて幸運に

JR三ノ宮駅から北野坂をのぼること約20分。そんな場所に『うろこの家&展望ギャラリー』はあります。

北野坂の突き当り、東西に延びる北野通り沿いにある「うろこグループビジターセンター&チケットセンター」。まずはここでチケットと情報を手に入れましょう。

『うろこの家&展望ギャラリー』のチケットは、もちろん現地の入口で買うことができます。でも、いろんな異人館をまわる予定なら、お得な割引パスがおすすめ。

こちらの「うろこグループビジターセンター&チケットセンター」か、『神戸トリックアート不思議な領事館』前にある「チケットプラザ」で購入可能です。

『うろこの家&展望ギャラリー』に入館できる割引パスチケットは2種類。

「異人館巡りプレミアムパス(異人館7館+展望ギャラリー、大人4,550円→3,000円)」と、「山の手4館パス(異人館4館+展望ギャラリー、大人2,700円→2,100円)」です。

「異人館巡りプレミアムパス」は便利なミニガイドにもなっている上、神戸港開港当時の社交場を再現した『北野外国人倶楽部』でレンタルドレスが無料で借りられる特典付きで、特に女性に人気なんだとか。

北野通りから異人館が点在する細い道を上がっていくのですが、後半のオランダ坂は傾斜がキツめ。でも、ここまで来れば『うろこの家&展望ギャラリー』まではあと少しです。

歩くのが苦手な人は、北野通りにある北野異人館バス停までシティー・ループバスを利用してもいいかもしれません。

 

 

『うろこの家&展望ギャラリー』に到着。階段上のチケットオフィスを通って敷地内へ進みます。

入館料
大人(中学生以上)1,050円、小人(小学生以下)200円、幼児は無料

『うろこの家』は1905年(明治38年)に居留地で外国人のための高級借家として建造され、大正時代に現地へ移築したといわれています。

最後はドイツ人教師E・ハリヤー氏の息子、R・ハリヤー氏の邸宅だあったことから「旧ハリヤー邸」の別名も。

建物の外壁は瓦だけでなく、スレートと呼ばれる粘板岩で外壁がおおわれています。その数は約3,000枚もあるのだとか。「うろこの家」という名の由来は一目瞭然ですね。

そして、庭の中央にはちょっと場違いな感じがするほど堂々としたイノシシが。これは「ポルチェリーノ」と呼ばれるブロンズ像です。

イタリアの彫刻家の大御所ピエトロ・タッカがルネッサンス後期に制作した作品のレプリカで、しなだれるようなポーズもまたリアルな感じ。

ポルチェリーノ像といえばイタリア・フィレンツェの新市場にあるものが有名で、現地では古くからイノシシの鼻を撫でると幸運に恵まれると伝えられています。

せっかくなので触ってきました。よく見ると、多くの人になでられてイノシシの鼻はピカピカと黄金色に光っています。なんだかご利益がありそう! 最近は神戸のパワースポットとしても人気なんだそうです。

 

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