神戸で最初に公開された『うろこの家』は、アートも眺望も楽しめる高台の館

ヨーロッパの近・現代絵画の名作が並ぶ美術館。見晴らしも抜群

次は併設されている『展望ギャラリー』へ。こちらは『うろこの家』の姉妹館として1982年にオープンしたもので、館内にはヨーロッパの近・現代絵画の名作を数多く展示しています。

1階では「神戸異人館プリザーブドフラワーコンテスト」で2度大賞を受賞した上田真弓さんの個展がおこなわれていました。

2018年度「神戸異人館プリザーブドフラワーコンテスト」の最優秀賞受賞作品「思いのカケラ~光が導くその先へ~」。フラワーアレンジというか、もはやモダンアートの域ですね。

多彩な色彩とプリザーブドフラワーバラを使った作品「感情の光」も圧巻で、思わず目を奪われました。

2階はトロワイヨンの風景画「フォンテブロー 狩人のいる風景」や、日本でも人気が高いブッフェの代表作「アナベルの像」をはじめ、近・現代ヨーロッパの人気画家の佳作が揃います。

パリのうらぶれた街角を描き続けたユトリロの作品。この「ミミの家」は、そこはかとない哀愁感が…たまりませんでした。

 

 

階段を上がり、次は最上階の3階へ。途中に飾られた作品も気になるものばかり。

3階では、神戸市出身の水彩画家・堀江優氏の代表作「聖書シリーズ」が常設作品として展示されています。

右側は、ルカ伝8章43~48節がモチーフの「イエスの服に触れる女」。独特の世界観が心に響きます。まさか異人館に来て、こういう絵に出会えるとは思いませんでした。

窓から見える神戸の街並みにも注目です。3階とは思えないパノラマが広がっていて、こちらも絵画の大作のよう。といったら言い過ぎでしょうか。

でも、赤いポートタワーがシンボルの神戸港はもちろん、天気が良い日には大阪港や淡路島まで眺められますし、写真構図的には結構レアなアングルではないかと。

洋館ならではのこういうスペースもいちいち洒落てます。少しリッチになった気分で神戸の風景を眺めながら、ゆったりとした時間を過ごしてみてはどうでしょうか。

 

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