JR西日本の「昼間特割きっぷ」が2018年9月末で販売終了。ICOCAにポイントサービスが導入される模様

JR西日本の「昼間特割きっぷ」が2018年9月末で販売終了することが発表されました。ICOCAの普及を促進するための廃止で、今後はICOCAのポイントサービスなどに置き換わるようです。

発売期間
2018年9月30日(日)まで

利用期間
2018年12月29日(土)まで

きっぷの内容
・普通列車に乗車できる6枚つづりの回数券タイプのきっぷ。
・10時から17時までの間にご旅行を開始される場合にご利用いただけます。ただし、土曜日・日曜日・国民の祝日・休日および年末年始(12月30日から1月3日まで)は、ご利用時間の制限はありません(始発列車から最終列車までご利用いただけます)。
・有効期間は3カ月です。
・尼崎以遠(立花・塚口方面)の各駅と大阪または北新地を設定区間とする「昼間特割きっぷ」については、きっぷ券面の表示に関わらず、大阪または北新地で乗り降りできます。

三ノ宮・元町駅からの金額

設定区間普通運賃(片道)金額(1 枚あたり)
北新地410 円1,620 円(270 円/枚)
大阪410 円1,620 円(270 円/枚)
塚本410 円1,620 円(270 円/枚)
尼崎390 円1,440 円(240 円/枚)
立花300 円1,440 円(240 円/枚)
甲子園口300 円1,080 円(180 円/枚)
西宮300 円1,080 円(180 円/枚)
さくら夙川220 円1,080 円(180 円/枚)
芦屋220 円960 円(160 円/枚)
甲南山手180 円960 円(160 円/枚)
摂津本山180 円900 円(150 円/枚)
住吉180 円900 円(150 円/枚)
六甲道160 円840 円(140 円/枚)

例えば、三ノ宮・大阪間では通常片道410円ですが、これが270円になります。35%程度の割引です。

利用できるのは、平日の10:00~17:00と土日祝、年末年始の終日です。定期券は持ってないけれど、ある程度、JRを使う人にとってはかなり助かるサービスで、利用している人も多く人気のサービスとなっています。


2018年秋に導入される予定のポイントサービスですが、「ICOCAエリア」を対象に、以下のような内容になっています。

ポイントサービスの概要
ポイントサービスの利用登録がされたICOCAで自動改札機をご利用(入場・出場)された際のご利用状況を1カ月間(1日から末日まで)で集計し、ご利用の区間や回数など条件に適合した場合、ご利用の内容に応じたポイントを付与するサービスです。付与されたポイントはチャージすることで、列車のご利用やお買い物にお使いいただけます。

「昼特きっぷ」が導入された経緯としては、京阪神間で競合する私鉄(阪急・阪神)への対抗です。1983年から始まりまして、最初は期間限定でしたが、すっかり定着している状況でした。

ここにきて、ICカード(ICOCA)普及の話になります。つまり、ICカード(ICOCA)を使ったほうが、切符よりコストがかからないわけです。JR東日本での利用率は9割以上ですが、JR西日本では7割程度。

サービスの違いはあると思いますが、利用者がICカード(ICOCA)を使わないメリットを感じているから使わない訳で、だからICカード(ICOCA)が普及しなかったということです。

JR西日本は値上げではないと言っていますので、ICカード(ICOCA)に同程度の割引率となるポイントサービスが設定されることを期待しています。

 

この記事を書いた人

カズマ

神戸ジャーナル 編集長

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