元町映画館で、世界の映画を「日替わり」で観ることができる『ミニシアター上映』が行われます。
現代アートハウス入門 ネオクラシックをめぐる七夜
2021年1月30日(土)〜2月5日(金)16:50〜
元町映画館
神戸市中央区元町通4-1-12
アートハウスの歴史を彩る傑作「ネオクラシック(新しい古典)」をテーマに、7夜連続で作品を楽しめるそうです。
映画は、全国18館のミニシアターで上映。スクリーンでは、2000年以降にデビューした映画作家たちが作品の魅力を語る、トークイベントも「ライブ中継」されます。
【第1夜】1月30日(土)ミツバチのささやき
内戦終結直後の荒れ果てたスペイン、カスティーリャ高原の小さな村。移動巡回上映で見た「フランケンシュタイン」を精霊と信じた少女アナは、村はずれの廃屋で傷ついた一人の兵士と出会う…。アナを演じた当時7歳のアナ・トレントのイノセンスは、見る人の心をとらえてはなさない。名匠ビクトル・エリセの長編第一作にして、映画史に刻まれたあまりにも美しい傑作。
【第2夜】1月31日(日)動くな、死ね、甦れ!
第二次大戦直後のロシア。収容地帯と化した炭鉱町に暮らす少年ワレルカ。無垢な魂を持て余し、不良ぶっては度々騒動を起こす彼を、いつも守護天使のよう救ってくれる幼なじみの少女ガリーヤ。二人に芽生えた淡い想いは次第に呼応していくが、放校されたワレルカが町から逃げ出すと、運命は思わぬ方向へ…。54歳の新人監督とレンフィルムが生んだ心揺さぶる映画の奇跡。
【第3夜】2月1日(月)トラス・オス・モンテス
ポルトガルを代表する現代詩人であり、マノエル・ド・オリヴェイラ監督『春の劇』の助監督を務めたアントニオ・レイスが、精神科医のマルガリーダ・コルデイロと手がけた初長篇。ポルトガル北東部ミランダ地方の生活の細部を記録した画面に、やがて夢幻的なイメージが横溢する。公開当時、フランスの批評家たちを驚嘆させ、後にペドロ・コスタ監督にも影響を与えた伝説的フィルム。
【第4夜】2月2日(火)緑の光線
太陽が沈む瞬間に放たれる緑の光線は幸運の印。オフィスで秘書として働くデルフィーヌは、ヴァカンスを前に胸をときめかせるが、現実は思うようにはいかない。ひたすら愛の訪れを信じて夏の光に彩られたフランスを北から南、東から西へと彷徨う彼女が最後に出会う奇跡とは…。1986年ヴェネチア国際映画祭金獅子賞受賞した巨匠エリック・ロメール「喜劇と格言」シリーズの一編。
【第5夜】2月3日(水)山の焚火
下界から隔絶されたアルプスの山腹で自給自足の生活を送る4人家族。姉と両親の愛情を一身に受け育った聾啞の弟が家を飛び出し、山小屋でひとり生活を始めると、やがて姉の妊娠が発覚し…。狂おしいほど雄大な自然の懐で紡がれる、創世神話的な物語。“ヌーヴォー・シネマ・スイス”の旗手としてダニエル・シュミットらと並び称されるフレディ・M・ムーラーの伝説的傑作。
【第6夜】2月4日(木)阿賀に生きる
日本海に注ぐ阿賀野川。その川筋に住み込んだ佐藤真ら7人のスタッフは、田植えを手伝い、酒を酌み交わしながら、阿賀で暮らす人々の生活を3年間にわたり撮影した。新潟水俣病という社会的なテーマを根底に据えながらも、人間の命の賛歌をまるごとフィルムに写し、当時としては異例ともいえるドキュメンタリー映画のロードショー公開がシネ・ヴィヴァン・六本木で実現した。
【第7夜】2月5日(金)チチカット・フォーリーズ
マサチューセッツ州ブリッジウォーターにある精神異常犯罪者矯正施設の日常を克明に描き、収容者が、看守やソーシャル・ワーカー、心理学者たちにどのように扱われているかを浮き彫りにした本作は、完成一年後の68年から91年までの間、裁判所命令によって一般上映が禁じられていた。フレデリック・ワイズマンの監督デビュー作にして、アメリカン・シネマ・ヴェリテの金字塔。
日時
2021年1月30日(土)〜2月5日(金)16:50〜
場所
元町映画館
料金(税込)
1プログラム : 30歳以下 1,200円/31歳以上 1,800円
受付
当日9:40~受付開始
※事前予約はできません
トークイベントでは、ゲストが作品から受けた影響なども語られるそうなので、いろんな角度から映画を楽しめる時間になるんじゃないでしょうか。
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◆関連リンク
・現代アートハウス入門 ネオクラシックをめぐる七夜 – 公式サイト
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