神戸は明治維新とともに開港し、市内には異国情緒あふれる洋館が点在しています。
今回はそんな神戸の「ノスタルジック建築」を厳選して5つご紹介!写真映えするスポットも多く、観光やデートにもぴったりです。
過ごしやすくなった秋、神戸のレトロ建築巡りにでかけてみてはいかがでしょうか。
Index
【三宮】神戸北野ノスタ(旧北野小学校)
トアロード沿いにある『神戸北野ノスタ』は2024年11月8日にオープンした神戸グルメを楽しめる複合施設。各線 三宮駅から徒歩11分の場所にあります。
建物は元々1996年に廃校になった神戸市立北野小学校で、1931年(昭和6年)に建てられた校舎が活用されています。
階段の壁面にある丸い装飾は「生田」の文字が表現されています。2024年現在、建物の位置は神戸市中央区ですが建築当時は生田区だった名残だそうで、地域愛が感じられますね。
シャンデリアも小学校時代から使われているものだそう。
ホールの入口横には、小学校時代に使われていたアイテムや卒業制作品、当時のオルガンなどが飾られています。
そのほか階段の踊り場には、小学校時代の写真や時計などの展示コーナーも少し設けられているのだそう。
「Kitano Grill & Bar」には、北野小学校時代の特徴的な廊下のアーチが残されています。
「神戸北野ノスタ」は元小学校の施設として「ノスタルジック」と、「食」をテーマとした施設として「ノース+食べる」の造語から決まったそう。
建築を楽しみながら神戸グルメを楽しむのもいいかもしれませんね。
注目のおすすめポイント
住所
神戸市中央区中山手通3-17-1 MAP
営業時間
店舗ごとに異なる
定休日
無休
※2024年11月のみレストランは火・水曜日定休
入場料
設定なし
◆関連リンク
・神戸北野ノスタ – 公式サイト
【元町】旧ハッサム住宅
『旧ハッサム住宅』はJR元町駅から徒歩13分の場所にある洋館。都市公園「相楽園」内にあり、重要文化財に指定されています。
インド系イギリス人貿易商のハッサム氏が明治35年に自邸として建てたもので、元々北野の高台にありましたが1963年(昭和38年)に現在の場所に移築保存されました。
建物前の煉瓦は阪神淡路大震災のとき配膳室に落下した煙突で、震災の記憶を後世にとどめるため展示しているのだそう。
画像:公式Instagramより
設計者はイギリス人建築家のハンセルと推定され、明治期の洋館らしい大きな窓からはあたたかい光が差し込みます。
このほか同時期に旧居留地から移築された日本最古のガス灯など見どころがたくさん。
内部公開は期間限定で、今年は2024年9月21日(土)から11月24日(日)までの土日祝限定なのだそう。
相楽園の美しい日本庭園とともに楽しんでみてはいかがでしょうか。
注目のおすすめポイント
住所
神戸市中央区中山手通5-3-1 MAP
営業時間
9:00~17:00(入園は16:30まで)
定休日
毎週木曜日(祝日の場合は開園、翌日休園)
入場料
大人300円 / 小・中学生150円
◆関連リンク
・相楽園 – 公式サイト
・相楽園 – 公式Instagram
【元町】兵庫公館
画像:Instagram(@my.sweet.kobe)より
『兵庫公館』は明治35年(1902年)に兵庫県本庁舎として建設された歴史的文化遺産です。JR元町駅から徒歩5分の場所にあります。
明治時代を代表する建築家・山口半六の遺作でもあるこの建物は、ルネサンス宮殿風のどっしりとした建築。
県政資料館部門と迎賓館部門があり、県政資料館部門と芝生スペース(東庭園)は入場無料で自由に入れますよ。
画像:Instagram(@life_gallery.022suke)より
迎賓館部門では屋上庭園や豪華な照明など優雅なフランス・ルネサンス様式を堪能できます。こちらも無料ですが平日に5名以上の団体で申し込みが必須なので要注意。
駅から近いので、気持ちのいいこの時期に建築を眺めながら散歩などいいかもしれませんね。
注目のおすすめポイント
住所
神戸市中央区下山手通4-4-1 MAP
営業時間
館内 9:00〜17:00
館外 4月~9月 9:00~19:00 / 10月~3月 9:00~18:00
※迎賓館部門は平日に5名以上の団体で予約必須
定休日
土曜日・日曜日・祝日
入場料
無料
◆関連リンク
・兵庫公館 – 兵庫県HP
【舞子】孫文記念館(移情閣)
JR舞子駅から海側へ5分ほど歩いた「舞子公園」の中にある『孫文記念館』は、大正はじめに、神戸の貿易商・呉錦堂氏が建てた別荘。
1984年以降「記念館」として一般公開されていますが、八角三層の楼閣は日本最古の木骨コンクリートブロック建築で国の重要文化財に指定されています。
明石海峡大橋をバックにした建物は、数あるレトロ建築の中でもフォトジェニックなスポットとして有名。
中まで入ったことがある人は少ないかもしれませんが、復元工事で蘇った英国製タイルや大正ロマンを感じられる金唐紙など、外観だけでなく館内も見どころがたくさんありますよ。
画像:公式サイトより
天井中心部分には中国の吉祥の象徴である龍、鳳凰、牡丹の意匠が施されていて、洋の中に中国の趣が感じられるのも特徴。
頻繁にアジアに関するコンサートやイベントが行われているようなので、あわせて訪れてみるのもいいかもしれませんね。
注目のおすすめポイント
住所
神戸市垂水区東舞子町2051 MAP
営業時間
10:00~17:00(入館は16:30まで)
定休日
月曜日(月曜祝日の場合は翌日)
入場料
大人300円 / 高校生以下 無料
◆関連リンク
・孫文記念館 – 公式サイト
【塩屋】旧グッゲンハイム邸
JR塩屋駅から歩いて4分のところにある『旧グッゲンハイム邸』は、明治大正期に神戸に滞在していたドイツ系アメリカ人の貿易商・グッゲンハイム氏が名前の由来となった邸宅です。
大きな窓が特徴的なコロニアルスタイルの建築はハンセル設計と考えられていて、1908年(明治41年)に建てられました。
2020年に、この家を建てたのはグッゲンハイム氏ではなくジャコブ・ライオンス氏だったことが分かったものの長年親しまれてきたゆえ今も「旧グッゲンハイム邸」と呼ばれているというエピソードも面白いですよね。
神戸の街と海が一望できる場所に建つクラシックで開放的な建物はロケーション抜群。
コンサート会場や結婚式などで利用されることが多いほか、映画「繕い裁つ人」やNHKの朝ドラ「べっぴんさん」などさまざまな映像作品のロケ地になっています。
毎月第3木曜日には入場無料・予約不要の見学会が行われています。塩屋は新しいお店が続々オープンし盛り上がっているので、あわせて塩屋の街を巡ってみるのもおすすめですよ。
注目のおすすめポイント
住所
神戸市垂水区塩屋町3-5-17 MAP
営業時間
第3木曜日 12:00~17:00
※施設利用の場合は公式サイトより申請
入場料
無料
※施設利用の場合は要利用料
◆関連リンク
・旧グッゲンハイム邸 – 公式サイト
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ともよ
趣味はまち歩きと読書と本づくり。神戸の書店巡りが癒しです。
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