
神戸西部の垂水駅前に、知る人ぞ知るミュージアムに行ってきました。その名も『たるみ燐寸博物館』。「燐寸」の読みは「まっち」。つまりここは、火をつけるマッチがたくさん集まった博物館なのです。
もくじ
● 600ものマッチ箱がお出迎え
● メインとなるのは地元にまつわるマッチ
● マッチ収集のきっかけは歴史モノ
● 意外と深い、神戸とマッチの関係
● 施設情報
神戸市垂水区宮本町1-25

JR神戸線「垂水駅」の改札を出て南へ歩くと、1〜2分で国道2号線の「垂水駅前」交差点に出ます。その信号の向こうに見える白い4階建のビルが今回の目的地です。

不動産のお店の横にある入口。表札には「ビル・シーサイド西」と書かれてます。『たるみ燐寸博物館』はこの階段を上がった2階にあります。

入口はこちら。『たるみ燐寸博物館』は館長の小野さんが運営する『red alligator』というお店と同じスペースにあります。ウッディな感じのドアを開けて中に入りましょう。

入って左手が『たるみ燐寸博物館』。スペース的にはコンパクトに思えますが、そこにあるマッチはかなりの量。マッチ箱自体が小さいものなので、規模としては十分なのかもしれません。
入館料
300円
まずは入館料を支払いましょう。お隣の『red alligator』でシザーケースなどを購入した人は、当日に限り無料で見ることができます。

こちらが館長の小野隆弘さん。愛煙家だったお父さんの持っていたマッチに興味を持ったのがきっかけで、小学生の頃から45年以上も集め続けているそう。
その数なんと5,000点以上。しかも、ほとんどが自分で店などに足を運んで集めたものだとか。館長、気合が違います。

ここをオープンしてからはインターネットなどで知ったコレクターやその家族から寄贈のような形でマッチが送られてくるようになったため、「今は2万点を超えているのでは」とのこと。
その中で常時展示されているのは600点ほど。中央にあるガラス張りのテーブルにはいろんなお店のマッチがわさっと入れられてました。見た目的にはどれも年季が入った感じ。

喫茶店や飲み屋などの飲食店を中心に、幅広い業種のマッチがあるのがわかります。小野さんが自分の足で集めてきたこともあり、地元神戸のお店のものが多め。
中を覗き込んでいると、小野さんがガラスを外してくれました。ここにあるマッチは自由に触っていいんだそうです。なんと太っ腹な。

博物館と聞くと「触っちゃダメ!」的なイメージがありますが、小野さんとしてはできるだけ多くの人にマッチの世界を楽しんで欲しいとのこと。
いざ触っていいと言われると、おもしろいマッチがないかといろいろ探してしまいます。これが結構楽しい。
神戸ジャーナル 編集部
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