明石市で、古墳時代中期(5世紀後半)のものとみられる『古墳』が2基見つかったそうです。
明石市大久保町松陰新田
新たに古墳が見つかったのは、明石北高校から南東に約1kmほどのところにある平坦地です。
道路新設工事に伴う発掘調査を行ったところ、古墳の外側をめぐる溝「周溝(しゅうこう)」が見つかったそうです。
古墳は「三番割(さんばんわり)古墳群」として、北側が1号墳、南側が2号墳と名付けられました。
1号墳、2号墳ともに「周溝」のみが残存。上部は削平されていて、一番下の層だけ見つかった形です。
見つかった周溝の大きさなどから、直径約14mほどの円墳とみられるんだそう。
1号墳は深さ7cm、2号墳は深さ15cmぐらいが残存しているそうです。
周溝内からは土師器(はじき)や円筒埴輪(はにわ)の破片、須恵器の(はそう)が出土しています。
5世紀後半ごろの古墳とみられ、明石市ではこれまで見つかっていなかった時期にあたるんだそう。
周辺の古墳群とあわせて、当時の豪族の動向を明らかにするうえで重要な発見だとしています。
周辺にはほかの古墳も。今後関連を調査
今回古墳が見つかったエリアの南東には、5世紀後半~6世紀前半ごろとみられる「出合古墳群」があるほか、北東には、まだ調査はしていないものの「松陰新田古墳群」があるとみられてます。
今回見つかった2基の古墳との距離はいずれも400m程度で、こうした周辺の古墳群との関連についても、出土した遺物を通して今後探っていくそうです。
2月10日に現地説明会を開催。2月15日からは明石市魚住町の「魚住文化財収蔵庫」にて、出土した遺物などが展示されます。
出土遺物の展示期間
2024年2月15日(木)~3月24日(日)
場所
魚住文化財収蔵庫
休館日
月曜日
古い時代の遺構などが見つかるのはロマンがありますよね。神戸でも最近新港町エリアで、勝海舟が作った「海軍操練所跡」とみられる遺構が見つかってます。
◆関連リンク
・古墳周溝発見(大久保町)に伴う現地説明会を実施します – 明石市
あさみ
「今年こそダイエット」が口癖です。
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