高島崚輔 芦屋市長(左)と久元喜造 神戸市長
画像:神戸市広報公式Xより
神戸市と芦屋市は、可燃ごみの広域処理で連携することを発表しました。2030年度以降に開始予定で、脱炭素・環境負荷軽減に努めて、持続可能なまちづくりに取り組むそうです。
画像:発表資料より
具体的にどう連携するのかというと、「芦屋市域」で発生した可燃ごみを「神戸市」で焼却するという取り組みみたい。
芦屋市のごみ処理に関する経費は、芦屋市が負担する形です。
画像:発表資料より
神戸市の可燃ごみ処理ネットワークは、西区に「西クリーンセンター」、ポートアイランドに「港島クリーンセンター」、東灘区に「東クリーンセンター」があり、いくつかの中継施設もあります。
芦屋市域で出た可燃ごみの処理は、神戸市で最も発電効率が良い「港島クリーンセンター」で主に受け入れることになるんだそう。
画像:発表資料より
広域処理の流れは、まず芦屋市内の中継施設に集めて大型車両に詰め替えて、神戸市に運搬。
神戸市内の焼却施設で焼却処理をしてから、埋め立て処分場に焼却灰を運搬するそうです。
圏域全体における広域処理の意義 | 両市にとっての広域処理の意義 |
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・より多くの「CO2フリー電力」を供給できる (温室効果ガスの排出を削減) ・新たな焼却施設の整備が不要になる (整備費用にかかる国の財政支出を削減) | 【芦屋市】 ・施設整備費の削減 ・新資源化施設の充実 【神戸市】 ・既存施設の有効活用 ・ごみ発電に伴う収入増 |
広域処理するメリットはいくつかあるそうで、圏域全体では、大規模・高効率な焼却施設で処理することで、より多くのCO2(二酸化炭素)フリー電力を供給できるようになります。それにより「温室効果ガス」の排出を削減できるんだそう。
そして新たに焼却施設を整備する必要がなくなるので、整備費用にかかる国の財政支出の削減にもつながります。
芦屋市にとっては施設整備費の削減や新資源化施設を充実できること、神戸市にとっては、既存施設の有効活用や、ごみ発電による収入増といったメリットがあるのだとか。
今後のスケジュールとして、芦屋市は2025年度から中継施設や資源化施設の整備を進めるほか、プラスチック分別も実施するみたい。
神戸市はごみ減量や資源化施策で連携し、可燃ごみの広域処理は「2030年度以降」に実施する予定です。
神戸市が複数の焼却施設を効率的に運用していることから、芦屋市から連携を提案。広域処理による効果を試算したところ、直近の物価状況でも4割の支出抑制になるんだそう。かかるコストを下げつつ、脱炭素や環境負荷の削減にもつながる取り組みになりますね。
◆関連リンク
・神戸市との可燃ごみの広域処理に向けた協議書の締結 – 芦屋市公式サイト
芦屋から神戸にゴミを運ぶコストや排気ガスなども含めてエコで経済的なんだろうか
ゴミ処理以外に発生するメンテナンスだとかそういうコストもちゃんとお金もらってやるのだろうか
そういう疑問が頭をよぎる