
神戸には、意外と「日本初」が多いって、知っていましたか?
今回は、神戸にある「日本にティーバッグが広まるきっかけとなった場所」をご紹介。
紅茶消費量も全国トップクラスを誇る神戸の「ティーバッグ」の歴史は、大正にまでさかのぼります。
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サクッと分かる!神戸が「ティーバッグ発祥」と呼ばれる理由
画像:公式サイトより
中国で誕生したと言われる「紅茶」ですが、17世紀前半にヨーロッパのイギリスへ渡り、そこから世界へ広がっていったとされています。
日本でも、明治維新とともに開港した神戸には、早々に紅茶が入ってきました。
そんな中、神戸の老舗紅茶メーカー「神戸紅茶」が「日本で初めてティーバッグの機械製造」をしたことで、日本に「ティーバッグ」が普及していきます。
画像:公式サイトより
「神戸紅茶」は、1961年(昭和32年)にドイツからティーバッグの自動包装機「コンスタンタマシン」を導入。
これにより、1日最大3000個程度の製造数だったものが、1時間で5~6000個と短時間でたくさん製造できるようになり、日本でのティーバッグの流通が拡大しました。
このように、神戸が「日本にティーバッグが広まるきっかけの地」であることから、「ティーバッグは神戸発祥」と呼ばれるようになったそうです。
画像:公式サイトより
以来、「神戸紅茶」は国内初の本格的な紅茶メーカーとして良質な紅茶を提供し続け、今年で100周年に!
ティーバッグ以外に、茶葉の形をそのまま残した「リーフティー」や、「ジャム・コンポート」なども販売していますよ。
神戸紅茶を楽しめる『観音屋』に行ってみた!

「神戸紅茶」を楽しむため、やってきたのは元町商店街にある『観音屋 元町本店』。
神戸土産として名高い「デンマークチーズケーキ」が有名な「観音屋」で、実は約2年前から「神戸紅茶」を提供しているんです。

メニューを見るとこんな感じで、常時「9種類」の神戸紅茶が用意されています。
特に注目は、チーズケーキに合うように作られた「観音屋オリジナルのブレンドティー」。

さっそく、定番の「デンマークチーズケーキ」と「観音屋ブレンドティー」のセットで注文しました。
ドリンクセットで注文すると「すべてのドリンクが税込み価格から55円オフ」になるのでお得な気分。
紅茶はしっかりポットで出てくるので、カップ2杯分は楽しめます。

神戸紅茶の「観音屋ブレンドティー」は、約30種類もの中から選ばれた配合で、ウバとケニアの茶葉がブレンドされています。
「デンマークチーズケーキ」の甘味とチーズの味わいに合うように、紅茶の風味を感じさせつつ、後味はすっきり。気になる人は、お店で飲んでみてくださいね。
神戸紅茶が、実は「イギリス茶葉よりイギリスの味」って、知っとう?
画像:公式サイトより
最後に、あまり知られていない「神戸紅茶の魅力」について。
神戸紅茶には、日本に数人しかいない「紅茶鑑定士」が2人在籍していて、「日本人に合わせた紅茶づくり」をしています。
それにより、日本にいながら「本場・イギリスの紅茶の味」が楽しめるようになっているんだそう。

イギリスが紅茶の本場だから、イギリス茶葉を買っているっていう人、いませんか? 実は、本当のイギリス紅茶を味わえていないかもしれません。
日本は、全国的に「軟水」の地域となっています。それに対し、イギリスは「硬水」。
お水によって、淹れた紅茶の味わいも変化してしまうので、イギリスで買った茶葉を日本水で淹れても、本来の味わいとは変わってしまうんだそう。軟水だと、味が薄く感じてしまうことがあるみたいです。
画像:公式サイトより
それに対し、神戸紅茶では「日本の水に合わせて、イギリスの味を再現するブレンド」をしているので、イギリスの茶葉で入れるよりもイギリス本場の味に近いそうです。
日本の水の中でも、紅茶鑑定士は「神戸の水」を使って味わいをチェックしているので、神戸での味の再現度が一番高いみたい。
神戸市民でも知らない神戸の魅力がいろいろありますね。次回も、神戸をもっと好きになるような内容をお届けしたいと思います!
◆関連リンク
・神戸紅茶|オリジナルブレンド紅茶|業務用紅茶|OEMでティーバッグやリーフティー製造 – 公式サイト
・観音屋 – 公式サイト
・神戸紅茶株式会社 – 公式Instagram
・観音屋 – 公式Instagram
ありさ
スイーツとハロプロのアイドルが好き。
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