新型コロナウイルス感染症(以下「新型コロナ」という。)が、5月8日に、感染法上の位置づけが、2類相当から季節性インフルエンザなどと同じ5類に変更されました。
変更点や、継続的に推奨として求められている内容は以下の通りです。
これまで、入院や検査にかかる医療費は、現在は全額公費負担で、患者の負担はありませんでした5類移行後は、一部を除き、保険診療の対応となり、自己負担が生じることになります。
入院・治療費
医療費(窓口負担割合1~3割)や食事代は、自己負担。9月末までは「高額療養費制度の自己負担限度額」から原則2万円を減額した額が自己負担の上限となります。
外来診療費
医療費(窓口負担割合 1~3割)は、自己負担
検査
発熱等の患者に対する検査費(窓口負担割合1~3割)は、自己負担
治療薬
特定の新型コロナウイルス感染症治療のみ公費負担 ※9月末まで
対象治療薬:経口薬「ラゲブリオ」「パキロビッド」「ゾコーバ」/点滴薬「ベクルリー」/中和抗体薬「ゼビュディ」「ロナプリーブ」「エバシェルド」
法律に基づく患者や濃厚接触者の外出自粛等の行動制限がなくなりますが、次のことを推奨しています。
・発症後5日間を経過し、かつ症状軽快から24時間経過するまでの間は外出を控える
・発症後10日間が経過するまでは「マスクの着用」や「ハイリスク者との接触は控える」
感染法上の位置づけ変更後の療養について
・保健所等で行ってきた患者への健康観察や公費で提供されていた患者支援等が終了となります。
・療養証明書の発行も9月末までとなりますので、必要な方は早めの手続きをお願いします。(申請についてはこちらを参照)
・発熱等症状のある方の相談窓口は引き続き継続し、受診等のサポートを行いますので、必要に応じご活用ください。
受診を希望する場合は、受診する際に医療機関に連絡。
先ずは、無理に外出(出勤・登校)せず、自宅で療養ください。重症化リスクの高い方や症状の重い方など、必要に応じて、事前にかかりつけ医やお住まいの健康相談コールセンター等に相談するか、県のホームページに掲載している医療機関リストを参考に、対応医療機関に連絡した上で受診をお願いします。
新型コロナウイルスは感染力が強いため、医療機関、薬局、高齢者施設等に行くときは、高齢者の方や、基礎疾患をお持ちの方を守るためにも、マスクを着用しましょう。
なお、療養の目安は、発症後5日間を経過し、かつ症状軽快から24時間経過するまでの間は外出を控えることを推奨しています。
○新型コロナウイルス感染症に関する相談窓口
○発熱等の症状が重い方へ(医療機関受診方法の案内)
(1)基本的な感染対策の継続
・基本的な感染対策は変わりません。引き続き、3密(密接、密集、密閉)の回避、「手洗い等の手指衛生」、「換気」等の励行をお願いします。
・症状がある方は、周囲の方に感染を拡げないため、外出を控えてください。やむを得ず外出する時は、人混みを避けてマスクを着用するようお願いします。
(2)発熱などの体調不良時に備えての準備
「新型コロナに感染したかも?」と思ったら、医療機関に行く前に、国が承認したキットを用いてチェックし、症状が軽い場合は、解熱剤等で自宅療養も可能です。発熱などの体調不良時に備えて、必要物品等準備をしておきましょう。
・新型コロナ抗原定性キット(国が承認した「体外診断用医薬品」)
・解熱鎮痛剤等常備薬
・電話相談窓口などの連絡先
※生活必需品なども用意しておきましょう(体温計、食料など)
季節性インフルエンザと同じ扱いになったのですが、発熱した場合、発熱外来として受け入れしてくれる病院は、季節性インフルエンザと違って限られているようです。
◆関連リンク
・新型コロナウイルス感染症特設サイト – 兵庫県
神戸ジャーナル 編集部
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