最後にご紹介するのは、2021年10月から運航を開始した「御座船安宅丸」です。御座船とは殿様が乗る屋形や楼閣がある船のことで、御座船安宅丸は1634年に徳川家光が建造させた「安宅丸」をモチーフに造られたもの。
川崎・三菱の造船所、神戸空港、ポートアイランド、メリケンパーク周辺の神戸港内を40分から45分かけて一周します。
松の木を背景にしたステージもある1階「御座の間」
そんな御座船安宅丸の見どころは、和風デザインの雅な内装。JR九州「ななつ星in九州」や、しなの鉄道「ろくもん」などでお馴染みのデザイナー、水戸岡鋭治氏がリニューアルデザインを担当し、和の雰囲気がたっぷりと楽しめる空間となっています。
「御座の間」の天井に施された花模様
窓や船体など、いたるところに徳川家の葵御紋がデザインされている
2階デッキに繋がる階段の切り子細工にも注目
2階「貴賓の間」
また船内では、船長による周辺スポットの見どころを案内した放送も流れています。「そうだったんだ」と思わず呟きたくなる豆知識も聞けるので、ぜひアナウンスをお聞き逃しなく!
2階の展望デッキはぐるりと一周することが可能。神戸の景色を360°楽しめる
海上自衛隊が所有する潜水艦の修理風景
運航ルートの中でもおすすめのスポットは、港を出港してしばらくすると見えてくる川崎重工と三菱重工の造船所。日本国内で海上自衛隊が所有する潜水艦の修理、建造が行っているのはこの2社だけなので、ここでしか見られない貴重な光景なのです。
国内初のダブルデッキタイプ「神戸大橋」は赤いアーチ状の形が印象的
売店ではスナックやドリンク、オリジナルステッカー、御船印を販売
御座船安宅丸は、日本らしい和の雰囲気を堪能したい方におすすめのクルーズ船。乗船時間も約45分と紹介した3つの船の中で一番短く、観光の合間にちょこっとクルージングを楽しみたい場合にぴったりです。
写真映えするスポットも多いため、船内散策も楽しんでくださいね。
御座船安宅丸
公式サイト:https://kobebayc.co.jp/
乗船時間:通常便は10:15、11:15、12:15、14:15、15:15、16:15 ※臨時便の運航もあり(詳しくは公式サイトでご確認ください)
クルーズ時間:約40〜45分間
乗船料金:大人1,300円、中高生1,100円、シルバー(65歳以上)1,100円、小人(小学生)650円
アクセス:神戸市営地下鉄「みなと元町駅」より徒歩5分、JR「神戸駅」より徒歩13分、シティー・ループバス「かもめりあ」下車すぐ
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