国土交通省は4月1日、2024年度の公共事業費配分について発表しました。兵庫県関連では、三宮駅周辺の再開発・整備事業や、阪神港(大阪・神戸港)のコンテナターミナル拡大・強化事業などが採択されています。
6つの駅とまちをつなぐ「三宮再整備」
各線 三宮駅周辺では、概ね30年後を見据えた段階的な「再整備」が計画されています。
駅を中心に半径500m程度の範囲が対象で、三宮周辺が抱える「乗り換え動線がわかりにくい」「広場など人のための空間が少ない」といった課題を解決していきます。
再整備構想では、三宮周辺の6つの駅・バス乗り場とまちをつなぐ空間を「えき≈まち空間」と名付けて、神戸の玄関口としてふさわしい空間にしていくんだそう。
駅周辺から各エリアへの回遊性の向上や、憩い空間の創出などを念頭に、まとまった広場空間やわかりやすい縦動線の整備を進めていきます。
再整備には「景観」「にぎわい」「生活・居住」「産業」「観光・文化」「防災」「環境・エネルギー」「交通」の8つの軸から、さまざまなプロジェクトが進められています。
2024年度の国の予算では、バスターミナル整備事業に28億円、ポートライナー 三宮駅のホーム拡張のための駅舎補強工事などの約60億円を補助するみたい。
主な事業
・JR三ノ宮 新駅ビル 2029年度開業予定
・三宮駅周辺歩行者デッキ 2027年度以降完成予定
・市役所本庁舎2号館再整備 2028年度ごろ完成予定
・税関前歩道橋
・磯上公園内新体育館 2022年7月供用開始
・新神戸駅前広場整備 2024年度末リニューアル予定
神戸港のコンテナターミナル整備、西日本最大規模へ
国際基幹航路に就航している「大型船」の入港に対応するため、阪神港(大阪・神戸港)において、国際標準の水深・広さをもつ「コンテナターミナル」の整備を推進します。
国の予算では約175億円が充てられるそうで、主に、大型化が進むコンテナ船への対応や、外航・内航コンテナ貨物の積み替え利便性の向上などに取り組むそうです。
生産性の高いターミナル構築に向けて、2025年度の完成を目指して拡張・機能強化の工事を実施しているそうです。
拡張後は、神戸港の外資コンテナの約4割を取り扱う、西日本最大規模のターミナルになるんだとか。
三宮再開発では、バスターミナルは国の道路直轄事業になるそうで、高速バスに加えて自動運転車など新しいモビリティも念頭に、さまざまな交通機関を円滑に乗り継げる拠点整備を目指しているそうです。
◆関連リンク
・令和6年度国土交通省関係予算の配分について – 国土交通省
・都心・三宮再整備~KOBE VISION~ – 公式サイト
・都心・三宮の再整備 – 神戸市
市役所周りの整備工事は爆速でやる割に、それ以外の工事は亀のように遅いところに神戸らしさを感じる。