山をくり抜く日本初の近代河川トンネル『湊川隧道(みなとがわずいどう)』に行ってきた。

最初は、レンガとは違う感じのトンネルに入ります。内巻補強部となってまして、鉄板で内側から補強されています。湿った感じがあって、レンガではないですが古さを感じます。

湿度は70%で、若干湿気を感じる程度。地下なので気温は過ごしやすくなっていまして、行った時は15度です。

足元は、木材が置かれて舗装されています。所々で上から滴る水が落ちてきているのが分かります。

少し行くと、いよいよレンガのトンネルエリアに入ります。壁面からも水が滴っています。こういうもんなんだと思いますが、雨漏り?大丈夫?と思ってしまいます。大丈夫なんでしょう。

作りとしては、水が流れる部分が石積みで、それより上はレンガ積みという感じです。底に砂利を敷いて木で舗装して、歩けるようになっているという状況です。このあたりは明るい蛍光灯です。

アーチ部分で一部素材が違う所がありますが、おそらく必要に応じて補強などをしてるんだと思います。

もう少し行くと明かりが変わって、一面のレンガがオレンジに光りレトロで幻想的な雰囲気に。隧道全体で、少なくとも400万個以上のレンガが使用されているそうです。湊川隧道自体の撮影する場合は、折り返し地点の少し手前のこのあたりがベストスポットでしょう。

コンサートが行われている時はこんな感じで、ステージとイスが設置されて、ゆっくり鑑賞できます。全員が座れるほどはイスがないので、座りたい場合は、早めに行きましょう。

コンサートは雰囲気が独特なのは当然ですが、楽器によっても違うと思いますが独特の音の響きが心地よい感じです。

座りきれなかった人が後ろで鑑賞。通り抜けの際は、このまま奥まで進んでいくことになりますが、通り抜けじゃない場合は、ちょうどここが折り返し地点です。

外に出てきまして、少し引いたところから。湊川隧道も見えていますが「新湊川トンネル」の坑門。後ろにある湊川隧道と角度がついているのが分かります?

つまり、真っ直ぐが「新湊川トンネル」で、少し左側にそれるのが湊川隧道です。平行して走る「新湊川トンネル」はコンクリート造りでより多くの水が流れるように太くなっています。


いかがでしたのでしょうか。レトロ感な雰囲気は楽しめるのはもちろんのこと、神戸の歴史を知る重要な施設だと思います。

神戸は山から海までの距離が近いので、これまで多くの水害に見舞われてきました。今でもどのように水を効率的に海まで持っていくかというのは重要な課題ですので、こういった施設でその一部を知ることができるかもしれません。

一般公開のスケジュールなどは公式サイトに掲載されていますので、気になる人はご確認ください。

◆関連リンク
湊川隧道 – 公式サイト

 

この記事を書いた人

カズマ

神戸ジャーナル 編集長

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