画像:姫路フォトバンクより 姫路市提供
姫路市は、姫路駅周辺などを「路上禁止区域」に指定していますが、タバコの吸い殻のポイ捨てや受動喫煙に対する苦情が絶えないことから、違反した場合の過料徴収額を現在の「1,000円」から「2万円」に大幅に引き上げすることを検討しています。
違反者は減少傾向も「ポイ捨て」なくならず
路上喫煙イメージ
姫路市は1996年に、タバコの吸い殻や空き缶などのポイ捨てを禁止する条例を制定。
2008年には一部を改正して、姫路駅周辺や大手前通りを「路上喫煙禁止区域」に指定し、違反者からは過料1,000円を徴収していました。
報道によると、2008年10月~09年3月までの半年間の違反者数は「442人」で、その後は制度の浸透もあって減少していき、2025年3月の違反者は「7人」になったそうです。
しかし今年2月、駅近くの商店街で、タバコのポイ捨てが原因とみられるぼやが発生。消防車も出動するなど、一時騒然に。
商店街の役員がパトロールをしたり、啓発ポスターを掲示したりしているものの、ポイ捨ては減っていないのが実情なんだそうです。
増額後は猶予など段階的に実施
こうした背景から市は、抑止力を高める一環で「過料の増額」を検討。ほかの都市の事例なども参考にして「2万円」に引き上げることを決定。
5月14日まで、意見公募(パブリックコメント)を実施しています。
報道によると、増額後の取り立ては猶予を設けるなど段階的にするみたい。まず口頭で喫煙をやめるよう注意して、近くの喫煙所を紹介。
従わない場合は「措置命令書」を交付して、それでも従わないと過料を徴収するんだそう。
画像:姫路フォトバンクより 姫路市提供
姫路市は姫路城など観光スポットも多く、外国人観光客も多く訪れるので、多言語で説明したチラシの配布も検討するそうです。
あわせて、駅北側には煙が外にもれない公衆喫煙所も新設するみたい。
全国でも「路上喫煙禁止区域」を制定する自治体が増えているそうで、群馬県前橋市・奈良県生駒市など「過料2万円」としている例もあります。高額の罰金になると抑止力になる一方で、指導員に見つからないように喫煙する人が増える可能性も。公衆喫煙所などをうまく活用して、ポイ捨てなどが減っていくとよいですね。
◆関連リンク
・姫路のまちを美しく安全で快適にする条例の一部を改正する条例(案)に関する市民意見(パブリック・コメント)を募集します – 姫路市
あさみ
「今年こそダイエット」が口癖です。
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