存続危機の神戸電鉄「粟生線(あおせん)」が、コロナの影響でさらにヤバイ状況に…

もともと存続危機だった神戸電鉄「粟生線(あおせん)」が、コロナの影響でピンチに拍車がかかってます。

神戸電鉄は、総延長69.6㎞の私鉄。

「有馬温泉」へと向かう「有馬線」、阪急・阪神電鉄とつながる「神戸高速線」など5つの路線がある中で、「粟生(あお)線」は三木市や小野市にまたがり最も距離が長い路線です。

利用客は「通勤・通学」がメインの「粟生線」ですが、沿線には桜並木がキレイなスポットがあり、DVDを販売するくらい自慢の景色。赤いラインの車両とも相まっていい感じです。

 

 

一時は、窓が割れるほど人が乗っていたこともあるそうですが、粟生線の利用客は平成4年(1992)をピークに激減。十数年間10億円以上の赤字が続いたこともある不採算路線。もちろん、今でも毎年赤字。

激減の理由としては、西神ニュータウンなどの誕生や車の普及で沿線に住む人が減ったり、ほぼ並走するカタチで「三宮まで乗り換えなし」で早く安く行ける「路線バス」が走り始めたりなど、いろんな要因があるようです。

いつなくなってもおかしくない「粟生線」。協議会を設置してどうすれば存続できるか話し合ったり、サポーターズクラブを作り会員に沿線の魅力発信の手伝いをしてもらったり努力はしてます。

ただ、今年コロナの影響で「粟生線」の4~6月の利用者数は、前の年と比べて44.8%減

もちろん「粟生線」だけでも大変な数字ですが、なによりマズいのは主力の「有馬線」も同じような割合で減っていること

もうかるはずの路線に打撃もうからない路線にまわすお金がなくなるって状況です。

特にかき入れ時の夏休みに入っても、コロナ第2波か!?という不安が広がるなか、観光客が100%戻ることはないんじゃないでしょうか…

お店の閉店が各地で見られる中、鉄道の廃線だって、全然ある話。

コロナの夏休み、ピンチといわれてきた路線の「乗って応援」最後のチャンスになってしまうかもしれません。応援しましょう。

◆関連リンク
神戸電鉄 – 公式サイト
粟生線活性化協議会 – 公式サイト

 

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カオル

とりあえず「食パン」を買う人です。

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  • バンドエイド

    もし巷間言われるように、押部谷駅から先を廃止すると何が起きるのだろうか。
    粟生線住民は結局バスのほうが利便性が高いと感じているようだ。
    もし本当に不要な路線なら、腐ったリンゴ効果を排除するために大手術もやむを得ないと思うのだが。

    2023年3月17日4:07 PM 返信する
  • はま

    昼間1時間に2本しかないのでは使いにくい

    2020年12月9日10:01 PM 返信する
  • 匿名さん

    神戸市営地下鉄を押部谷まで伸ばしたら粟生線の利用客は増えると思います

    2020年11月27日3:22 PM 返信する
  • 匿名さん

    神戸市営地下鉄を押部谷まで伸ばして押部谷から市営地下鉄に乗れるとしたら逆に乗客が増えるのでわ

    2020年11月27日9:45 AM 返信する
  • 神戸の沼ちゃん

    やはり地元に便利なダイヤにして、また沿線外からの乗客の誘引のため、一部車両や編成のクロスシート(できれば2扉車)化改造を実施してPRしても良いと思います。

    2020年10月6日7:12 AM 返信する
  • りゅうちぇる

    コロナの影響で利用者は例年より少なくなってるけど頑張って存続してほしい。

    2020年9月22日9:13 PM 返信する
  • マンボウ

    坂の下の駅をなくすこと。これにより電気代や線路ブレーキの摩耗が減るし新開地までも時間が短縮されます。兎に角駅が多すぎます。小野新開地まで40分ですね。それに駅に安い駐車場が欲しい。

    2020年8月23日11:21 AM 返信する
  • 匿名さん

    1970年代後半、彼女に会いに行くため、志染駅をよく利用したなあ。あの頃東自由が丘だったけ、結構いい住宅街だったような記憶がある。

    2020年8月13日10:59 PM 返信する
  • 匿名さん

    神鉄が殿様商売してきたツケが回ってきただけでしょ。
    なるべくしてなったって感じ。

    2020年7月31日9:11 PM 返信する
  • 匿名さん

    学生はバスがあるので誰も困らない。でも廃線にできないのは、乗らないのに資産価値が下がるから残してほしいという沿線住民や関係者方々の声が大きいからと聞きました。

    2020年7月30日10:06 AM 返信する
  • RINN

    粟生線の存続問題の根幹は、神戸市の都市計画。
    西神ニュータウンや神戸北町にシフトした都市計画が、押部谷地区や隣接する三木・緑が丘の活性化を衰退させた。
    そこへ阪神淡路大震災が追い撃ちをかけてしまった。
    更に西神南の産業誘致の頓挫で、西神ニュータウンを中心とした広域の住環境整備も頓挫。
    景気低迷により、粟生線沿線の人口はより街中に近い方へ流出。
    粟生線にとって、生命線だった西鈴蘭台〜志染間の利用客減は致命的な痛手。

    2020年7月30日1:58 AM 返信する
    • 兵庫区マイスター

      そこで期待すべきウルトラCとして粟生線を神戸市に買ってもらうという荒業ですね。
      まずは粟生線の完全複線化、バスを廃止して無理矢理にでも乗ってもらう作戦。出来ればオンボロ車輌から地下鉄車両(1000型)を粟生線に投入して電力節約と全車両VVVFインバーター制御、冷暖房完備を一発クリアできる。さらにエグい話をすると、粟生線を部分廃線(粟生〜恵比寿間)して、志染から西神中央へ強引に接続することで陸の孤島から脱却、分断された西区を繋げることが出来るし、廃線されてしまった地区(三木市、小野市)から人口を強奪することも可能。これは妄想を含むたらればですが、粟生線をどうしても復活させたいならこれくらいの大ナタはふらないといけないでしょうね。

      2020年8月3日11:07 PM 返信する
      • 匿名さん

        いい案かもしれませんが、軌間が違いますね。

        2020年8月18日10:46 PM 返信する
  • じん

    これからの時代のことを考えると
    廃線も、視野に入れるべきです。

    2020年7月29日11:55 PM 返信する
  • 匿名さん

    バスや車で代替え可能なのであれば廃線でよい。廃線後、バスを増便すればよい。
    単純明快に料金が高くて、不便な交通機関は使わないということ。至極当然でこれが住民の答えの全てだと思う。

    2020年7月29日11:03 PM 返信する