北区の「森林植物園」で、春を告げる花々『ミツマタ』と『カタクリ』が開花し始めています。参加無料のガイドツアーも開催されます。
神戸市北区山田町上谷上字長尾1-2
ミツマタは、ジンチョウゲ科ミツマタ属に属する落葉低木です。枝が必ず3つに分かれていくことから、ミツマタ(三又)と名付けられました。
万葉集で柿本人麻呂が詠んだ「さきくさ(三枝・先草・幸草)」が、このミツマタであるという説も。
ミツマタの樹皮は、1万円札など「紙幣」の和紙の原料として知られています。
カタクリは、ユリ科カタクリ属の多年草です。地上に姿を現すのは春の4~5週間程度、後は地上部の葉や茎が枯れて姿を消します。
そのはかなさから、「スプリング・エフェメラル」(春の妖精)の1つに数えられているそう。かつては地下の鱗茎から片栗粉が作られていました。
古語「堅香子」(かたかご)の名で万葉集にも詠まれているように、古くから人々に親しまれてきた花ですが、神戸では近年「絶滅」が危惧される希少種です。
森林植物園での開花時期は、3月中旬から4月上旬ごろまで。陽が当たる時だけ開く花ですので、春の陽光が森の中に届く日に行くのがおすすめです。
森林ガイドツアーでは、森の中に訪れた春を子どもたちと感じ、わかりやすくガイドしながら、森林の中を巡ります。
春の季語ともなる「サンシュユ」、春に顔を出す「フキノトウ」、紙幣の原料となる「ミツマタ」、動き始めた「オタマジャクシ」や「セトウチサンショウウオの卵」を、園内をまわりながら見つけていくそうです。
春が来た!子どものための森林ガイドツアー
【日時】3月26日(土)10:30~12:00/13:30~15:00 ※小雨決行
【集合場所】森林展示館北側入口
【参加費】無料
【対象】小学生 ※幼児の参加は、必ず保護者同伴でお願いします
【定員】20人
【申込】公式サイト/TEL:078-591-0253
入園料
大人 300円/小中学生 150円
休園日
毎週水曜日(祝日の場合は翌日)
問い合わせ
TEL:078-591-0253/FAX:078-594-2324
これから暖かくなってきて、森の散策がより気持ちよくなりそうですね。森林植物園の「森からのたより」を参考に、春の花や野鳥を観察してみてはいかがでしょうか。
◆関連リンク
・神戸市立森林植物園 – 公式サイト
ゆう
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