気軽に訪れてみよう 港町・神戸のBAR  Feel KOBE

ライター:かな

港町・神戸が誇る文化の一つ、洋酒バー。

神戸では開港をきっかけに西洋文化が流入し、諸外国との交流の場としてバーが発展したと言われています。現在も神戸には魅力的なお店が数多く存在し、人々を魅了し続けています。

そんなバー文化を楽しんでいただくために、今回は伝統ある老舗バーに加え、ホテル内のバー、若い世代や女性に人気のおしゃれなバーなど異なるタイプのバーをピックアップ。

「BARデビューをしたい!」という方にもおすすめのお店をご紹介いたします。

また、バーといえば食後や夜遅くに行くイメージがありますが、夕食前の夕暮れ時、「早がけ」の時間に行くのも一つの楽しみ方。この機会にぜひ「早がけバー」を楽しんでみてはいかがでしょうか。

1966年創業の老舗オーセンティックバー「YANAGASE」

 神戸駅が近く、旅の行き帰りに立ち寄るファンも多い

まず一つ目は、神戸のバーを語る上で外せない名店「YANAGASE(ヤナガセ)」。

神戸北野へ続く不動坂に佇む蔦が絡まる洋館風の一軒家。 レンガ造りの階段を上り、重厚な扉を開けると、そこはまるで別世界。

磨き上げられた欅のカウンター

重厚なカウンター、煌めくボトル、心地よいジャズの調べ。 奥には暖炉の炎が揺らめく空間が広がり、まさに大人の隠れ家といった雰囲気です。

初代オーナーの柳ケ瀬 康治氏(左)と二代目の中泉 勉氏(右)

YANAGASEは1966年(昭和41年)に柳ヶ瀬 康治氏が創業し、義弟である中泉 勉氏が長年オーナーバーテンダーとして店を切り盛りしてきました。

半世紀以上にわたり、多くの人々を魅了してきたお店。切り絵作家の成田 一徹氏もその一人で、YANAGASEを題材に切り絵を何度も制作されたそうです。

美しい色合いのカクテル「過ぎし日のセレナーデ」

また1990年に放映された田村 正和氏主演のドラマ「過ぎし日のセレナーデ」も、このYANAGASEで撮影されたとか。

その際、二代目オーナーがドラマをイメージして作ったカクテルは、今もお店で味わうことができます。

3代目オーナーの村井 勇人氏

現在は、3代目の村井氏にバトンタッチされています。お酒を作る際の真剣な表情と、それ以外の時の柔らかな笑顔が印象的な、とても話しやすい方です。

最近は、若い方や女性同士の来店も増えてきたようです。

老舗の伝統を感じながらも、誰もが心地よく過ごせる場所。ぜひ訪れてみてください。

Information

YANAGASE
住所 神戸市中央区山本通1丁目1-2
TEL 078-291-0715
営業時間 17:30〜24:00(不定休) ※最新情報は店舗にご確認ください。
公式Instagram https://www.instagram.com/bar_yanagase_1966/

みなと神戸を一望する特等席「VIEW BAR」

続いてご紹介するのは、ホテルの中にあるバーです。

海に突き出した神戸港・中突堤に位置し、270度を海に囲まれた「神戸メリケンパークオリエンタルホテル」。

波をイメージした、なだらかな曲線の外観

そんな豪華客船のようなリゾートホテルの最上階にあるのが、最高の景色を誇る「VIEW BAR」です。

ホテル最上階の絶景バー「VIEW BAR」

西側を向いたロングカウンターからは、ハーバーランドや大観覧車など、神戸らしい景色をパノラマで楽しめます。

もちろん魅力は景色だけではありません。コンテスト入賞経験もあるバーテンダーが、好みやイメージに合わせてカクテルなどを作ってくれます。

フレッシュフルーツを使ったカクテルや、ノンアルコールカクテルも人気だとか。

人気観光スポットの神戸ハーバーランドumie モザイクや行き交う船を眺めながら楽しむ、非日常なひととき。

特に夕方のサンセットから夜景へと移り変わる時間帯は、ここでしか味わえない贅沢な光景が広がり、時間を忘れて見入ってしまうほどです。

オープンエアで楽しめるテラス席

北側には、開放感たっぷりのオープンテラス席があり、こちらからは神戸のシンボル・神戸ポートタワーや神戸海洋博物館、神戸の街並み、六甲山系まで見渡せます(冬季期間や悪天候の際は利用できません)。

週末には地元アーティストを中心にライブも行われる「VIEW BAR」。神戸らしさを存分に味わえるおすすめのバーです。

Information

VIEW BAR
住所 神戸市中央区波止場町5−6
TEL 050-5592-4166
営業時間 バータイム 18:00~24:00/ティータイム 12:00~18:00 ※最新情報は店舗にご確認ください。
HP https://www.kobe-orientalhotel.co.jp/restaurant/viewbar/

著名空間デザイナーが手掛けたバー「IT’s」

3つ目に紹介するのは、三宮・生田神社近くにあるバー「IT’s(イッツ)」です。

ライトアップされたエントランスを進んでいくと、木を基調としたスタイリッシュな空間が広がっています。

ビルの最上階ならではの天井高をいかした空間デザインは、森田 恭通氏によるものです。

スタイリッシュながらあたたかみを感じられる空間

幅90cmのカウンターは木の温もりを感じさせ、落ち着いた照明の中でゆったりと寛ぐことができます。

また、会話をゆっくり楽しめるテーブル席も3つあり、カップルや友人グループ、仕事関係など、幅広いシーンで利用されているようです。

果肉たっぷり 苺のカクテル

こちらの人気メニューは、みずみずしい旬の果物を贅沢に使った季節限定のフルーツカクテル。

訪問時は甘酸っぱい苺のカクテルでした。

それ以外にも豊富なお酒が揃っていて、ベテランのマスターがそれぞれの要望に応えてくれます。

値段設定も分かりやすく良心的で、安心して飲めるのも嬉しいところ。初めてバーに行くという方にもおすすめです。

そして、季節に合わせて飾られるお花も魅力のひとつです。

「華やかな空間で過ごしていただきたい」という想いから、週に2回入れ替えているとのこと。

お店の入り口から、お花やメニューに至るまでこだわりが息づくバー「IT’s」。女性ファンが多いのもうなづけます。

Information

IT‘s
住所 神戸市中央区下山手通2-12-20 セゾンコート5F
TEL 078-321-1177
営業時間 19:00〜27:00 ※最新情報は店舗にご確認ください。
公式Instagram https://www.instagram.com/its_honten/

タイプの異なるバーを3つご紹介しましたが、いかがでしたか?

皆さんもぜひお店の扉を開けて、神戸のバー文化を楽しんでください。

【取材・文】川崎 哲章
神戸在住のPRディレクター&ライター。洗練された都会のイメージがありながら、自然を身近に感じられる街・神戸の魅力をもっと多くの方に届けていきたい。そんな想いで観光やグルメ、そして関わる人々を取材。灘区の六甲山にも海にもすぐ行ける場所に住み、カメラ片手にいろんな場所へ出かけています。

神戸公式観光サイト Feel KOBE
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元記事:気軽に訪れてみよう 港町・神戸のBAR

 

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かな

観葉植物ペペロミアホープの日々の成長を見て癒されています。

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