横断歩道における歩行者等の通行優先が守られていない実態が、全国的に課題になっているそうです。
神戸市でも、2022年1月に信号機のない横断歩道の安全対策として、カラー化による視認性向上を実施していました。
各種啓発や取締りの強化により信号機のない横断歩道の一旦停止率は向上傾向にあるものの、依然として信号機のない横断歩道における交通事故は後を絶たないそうです。
※兵庫県警による一旦停止率調査(神戸市) 第1回46.1% 第2回58.4% 第3回62.3%
今回は、信号機のない横断歩道における事故防止に向けたさらなる取り組みとして、『横断歩道注意喚起灯』(光の点滅により歩行者の存在を知らせ、車両に対して注意喚起を促す機器)を試験的に設置し、その効果を検証する社会実験が行われます。
社会実験箇所:神戸市須磨区天神町(中央幹線)
こちらの場所では、2022年2月に横断歩行者と車両の接触事故があったそうです。
2.社会実験期間
2023年1月6日(金)~運用開始
※車両の一旦停止率等、整備効果の検証について2024年3月末まで実施します。
※効果検証の結果を踏まえ、今後の設置方針を検討します。
横断歩道注意喚起灯設置状況はこんな感じになっています。
横断歩道注意喚起灯の使い方としては、ボタンを押下して点滅させる仕組みだそうで、特に自動で歩行者を判断するものではありません。
参考として、別の場所で実施されている「横断歩道のカラー化による視認性向上」の取り組みは、施工後、一旦停止率の測定を実施し、半年後に一旦停止率の向上が確認されましたそうです。
ここは視認性が悪い横断歩道なので横断歩道か、停止線に埋設型のLEDを設置するなどしたほうが良いと思います。今回設置される予定のものは運転視野の左右上方にあたるので、逆に歩行者視認がしにくいと思います。