✔︎『神戸ダイアリー』はじめました。 地元ライターがお散歩中に見つけた「美味しい」「楽しい」などありのままの日々をつづっています。『神戸ダイアリー』が、お出かけのきっかけになるかも。
神戸電鉄有馬線 北鈴蘭台駅より徒歩10分の有馬街道沿いに『ridge(リッジ)』というスペシャリティコーヒーの焙煎所があると聞いて、足を運んできました。
店名の『ridge(リッジ)』は、英語で「峠(とうげ)」という意味で、お店のすぐ近くに「峠」という名前のバス停があることや、有馬街道のちょうど峠に位置することから、「峠にある焙煎所」という意味で名付けたそう。
JR神戸駅にある「coffee up!」の2号店です。
Index
・メルボルン郊外の焙煎所をイメージした空間
・メルボルンのカフェ定番の朝食メニューって?
・浅煎りのスペシャリティコーヒー
メルボルン郊外の焙煎所をイメージした空間
店内の様子はこんな感じで、ホワイトと白木がベースのスタイリッシュなインテリア。
オーナーご夫婦がバリスタとして修業したオーストラリア・メルボルンの郊外にある焙煎所やカフェをイメージしたそうです。
天井はカウンターの上が大きく吹き抜けになっており、窓も多いので外からの日差しが入って全体的にとても明るい雰囲気。
左手にはコーヒー豆の焙煎室があり、ここでは焙煎の様子を見学することができたり、コーヒーレッスンが開催されたりしています。
こだわりの焙煎機は、海外で一番使われているドイツの老舗コーヒー焙煎機メーカー「PROBAT」の最新式のものを導入したそう。これにより、より安定した高い品質のコーヒー豆を焙煎できるとのこと。
テーブル席は9席あり、各テーブルの距離がしっかりととられています。
「モーニング」は、9時~12時の提供で、自家製グラノーラボウル/アボカドトースト/BBQ プルドポーク ホットサンドの3種。ワンドリンク制です。
おすすめのドリップコーヒーを注文することにします。
ドリップコーヒーを注文する場合は、6種の豆の中から好きなコーヒーを選んで淹れてもらえます。
その他のコーヒーメニューで使用されるコーヒー豆は、その日によって変わるとのことなので、興味のある方は店員さんに聞いてみて下さい。
また、メニュー左上の季節ごとのアレンジドリンク以外は、無料でデカフェ(本来カフェインを含んでいる飲食物からカフェインを取り除いたり、通常はカフェインを添加する飲食物にカフェインの添加を行わないこと)に変更もできます。カフェインを控えている方には嬉しいサービスですね。
メルボルンのカフェ定番の朝食メニューって?
アボカドトースト 800円(税込)
メルボルンのカフェでは定番メニューの「アボカドトースト」。
『ridge』のアボカドトーストの上にはポーチドエッグが乗っていて、ナイフを入れるととろりとした黄身が出てきて食欲をそそります。
途中で添えてあるライムを絞ると、クリーミーなアボカドの味に酸味が加わり、ライムの香りで朝から爽やかな気分に。
使用されているトーストは「Coffee up!」の並びにあるパン屋さんに注文して専用で作ってもらっているものとのこと。優しい酸味と、ふんわりし過ぎない食感のバランスが良く、アドカドのディップととても良く合う!
自家製グラノーラボウル 730円(税込)
『ridge』で作っているグラノーラを使用した「自家製グラノーラボウル」には、生乳ヨーグルト/季節の果物/ナッツ/メープルシロップが入っています。
甘~いシャインマスカットとバナナがのせられていて、量も多過ぎないので軽くヘルシーな朝食を摂りたい人にはぴったり!
浅煎りのスペシャリティコーヒー
ドリップコーヒー 「エチオピア」 500円(税込)
『ridge』らしいコーヒーを伺ったところ、この浅煎りの新鮮な豆を使用したドリップコーヒーをおすすめされました。
飲んでみると、ライチやベルガモットのような華やかな香りと「酸味」がします。普段は「酸味」のあるコーヒーはあまり選ばないのですが、こちらの「エチオピア」は、コーヒーでありながらアールグレイティーの雰囲気があり、さらっと飲めます。
一般的に避けられるコーヒーの「酸味」というのは、古い豆が劣化したことにより出る酸ですが、スペシャリティコーヒーの「酸味」は、質の良いコーヒーチェリーの酸なので、嫌な感じがなくむしろ心地よさを感じるのだそう。
フラットホワイト 500円(税込)
次に注文したのは、こちらもオーストラリア発祥のカフェメニュー「フラットホワイト」。
通常「ラテ」などのミルクを使用するコーヒーでは深煎りの豆を使用することが多いのですが、『ridge』ではあえて浅煎りの新鮮な豆を使用しているそう。
浅煎りながらエスプレッソのシャープな心地よい苦みをしっかり舌に感じます。少し時間をおいて冷ましてから改めて飲んでみると、苦みの主張が柔らかくなり、エスプレッソの甘みを強く感じるようになります。
浅煎りコーヒーの酸味は、ミルクと合わさると甘みに変わるからだそう。
『ridge』のコーヒー豆は「スペシャリティコーヒー」と呼ばれる豆を使用し、熱を加え過ぎない浅煎り中心で焙煎をしています。
「スペシャリティコーヒー」は、それぞれの産地特性を生かした風味の良さはもちろん、味覚評価で価格が決まります。そのため生産者へ対価がきちんと支払われるので、関わる人や社会が豊かになるという持続可能性の観点からも支持されているそう。
そのまま豆を購入して持ち帰ることはもちろん、ペーパードリップなど抽出方法に合わせて挽き方を調整してくれます。また、購入した豆の種類に合った抽出方法も教えてくれるそう。
容器持ち込みの場合、100gあたり100円引きになるそうです。環境に優しく、お得に購入することもできるなんて嬉しいですね。
お店の一角には、ギフトにぴったりな包装をされたドリップバッグや、ラテベースなどの販売もされています。
「自家製グラノーラボウル」に使用されている「自家製グラノーラ」や、オーストラリア産はちみつと世界各地のスパイスなどをブレンドしメルボルンで製造された「チャイティー」なども。
カウンター下に並んでいる焼き菓子は、テイクアウトも可能です。
賞味期限は1週間程度のものが多いようなので、ギフトに入れたい場合は店員さんに相談してみてください。
焼き菓子のレシピは、オーナーの福富さんが働いていたメルボルンのカフェのレシピを元に、日本の食材に合わせて調整されているそう。
最後にオーナーの福富さんに、どうして繁華街ではなくこの場所に出店したのかを伺います。
「メルボルンでは、どんな郊外でもその地域の人々のための素敵なコーヒーショップ文化がありました。
2店舗目として『ridge』を作るにあたり、出身地である神戸市北区の方々にもスペシャリティコーヒー体験を提供したいという想いで、この場所への出店を決めました。
オープン後に、この場所に作ってくれてありがとう、とお客様から声をかけていただけるのがとても嬉しいです。どんな方にも、来て良かったなと思ってもらえるようなコーヒーショップにしたいと思っています。」
有馬街道を通る時にはふらっと立ち寄りたくなる、そんな落ち着いた空気感の店内でお話を伺った後、オーナーご夫婦の想いのこもった一杯をまたすぐに飲みたくなりました。
【店舗名】ridge(リッジ)
【ジャンル】コーヒー焙煎所
【住所】神戸市北区若葉台3-18-22 MAP
【電話番号】なし
【営業時間】9:00~16:00
【定休日】水・木曜日
【リンク】公式サイト / Instagram
【駐車場】4台
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はるな
暑さに弱い、九州産。六甲山から海の近くに毎日通っています。
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