月に一度、神戸のホテル最上階でバーテンダーの腕に酔う  Feel KOBE

ライター:かな

すごく贅沢なイベントを見つけてしまいました……!

ポートタワーのすぐそばにある、神戸ポートタワーホテル。この最上階のレストランバーに月に一度、神戸の街で活躍するバーテンダーがやってきて、特別なカクテルやお酒を提供するイベントです。

題して「KOBE BAR PORT CRUISE(神戸バー ポートクルーズ)」。

8月に初回を迎えた本イベントですが、なんと来年(2026年)の2月まで7回も続くのです!

初回の様子を「おすそわけ」しつつ、このイベントの魅力をお伝えしていきます。

受賞バーテンダー2人がトップバッター

8月17日、日曜日。神戸ポートタワーホテルを前にして、すでに胸が高鳴っています。

窓が広いホテルの最上階が会場

なぜかというと今回のゲストバーテンダーが、去年(2024年)のサントリー・ザ・カクテルアワードで優勝&準優勝に輝いた森﨑和哉さん、生田理実さんだからです!

左から生田さん、森﨑さん

この日、提供されたのは2人の受賞カクテルに加え、森﨑さんが考案した季節をイメージしたカクテル。

桜の花びらが舞うイメージの春「ひらひら」、燦燦と降り注ぐ太陽の夏「さんさん」、落ち葉を踏みしめる秋「さくさく」、雪が降り積もる冬「しんしん」です。

左から春、夏、秋、冬のカクテル

さすがに猛暑の中とあって、ミョウガを使った爽やかな夏のカクテル「さんさん」が一番早くに売り切れていました。

初回にもかかわらず、たくさんの人が訪れています。

なじみのお客さんの顔を見ると、表情がほころぶ2人。バーテンダーは静かであまり話さないイメージがあるかもしれませんが、朗らかでおしゃべりが好きなバーテンダーも多いんですよ。

正面にポートタワー、ロケーション抜群

会場となるレストランバー「HIDE OUT」は、ホテルの最上階である13階にあります。

エレベーターと入口のある面以外の3面がガラス張りで、神戸の海から街、山までをぐるりと見渡すことができます。

ポートタワーを正面にしたカウンター席で、ひとあし早く秋のカクテル「さくさく」を楽しみます。

さらに日が暮れてくると、とってもムーディーな雰囲気に。

外でご飯を食べるとき、地元のホテルを候補にする発想がなかったので、今回初めて知ったこのレストラン。訪れたお客さんやバーテンダーも「こんなにいい場所があったなんて」と驚いていました。

HIDE OUTという名の通り、まさに神戸の隠れ家を見つけた気分です。

毎月、バーテンダーと新たな出会いを

来年の2月まで続く本イベントは、日曜日の開催。ゲストバーテンダーが毎月変わり、月ごとに趣向が異なるので、何度も楽しめるのがポイントです。

9月21日(日)

9月のバーテンダーは、BAR OWL(バー オウル)の井上恵梨子さん、SAVOY Cinq(サヴォイ サンク)の木村義雄さん。

「タワーナイトセレナーデ」と題して、昭和・平成の邦楽を中心としたBGMと一緒にカクテルを楽しんでいただけます。

左から井上さん、木村さん

10月19日(日)

10月は、BAR九月のライオンの高橋卓志さんと、 BAR UMA-LA(バー ウマーラ)の馬野一顕さん。テキーラを使ったカクテルを楽しむ夜です。

ちょっとクセのあるテキーラが苦手な方も、カクテルにすると飲みやすくなるかもしれませんよ?

左から高橋さん、馬野さん

11月16日(日)

11月はBar Le Bateau(バー ル・バトー)の小野玲香さん、Bar Covo(バー コーヴォ)の福良早織さん、OLD KOBE BARの田中美也子さん、と3人の女性バーテンダー回です。
この日は神戸マラソンの開催日。美活、ウェルネスをテーマに、心と体がいつものリズムを取り戻せるようなカクテルを提供します。

左から小野さん、福良さん、田中さん

12月以降は、ゲストバーテンダーのみ決まっています。

12月
・Mimosa Pudica 崔廣成さん
・Bar HONOR 小野右京さん

1月
・Bar Andante 赤井献治さん
・BAR Roxy 長谷川貴弘さん
・BAR SLOPPY JOE 信原邦彦さん

2月
・The Nineteenth Bar 宮森和哉さん
・Bar UNPAS 村本恭一さん
・Bar cask 川上和希さん

神戸には、数えきれないほどのバーがあります。BARマップに掲載されているものだけで約200。

バーはもちろんお酒を飲む場所ですが、神戸出身の切り絵作家・成田一徹さんが「バーは人なり」と言ったように、バーテンダーの人柄が「バーそのもの」と言っても過言ではありません。

私も「新しい店を開拓してみたい」と思いながら、ついなじみのマスターに会いたくて、いつもの店に行ってしまう……というジレンマ。

だからこそ「新しいバーテンダーと出会う」ことも、このイベントの楽しみ方なのかもしれません。

日常的にバーに通っている人にも、とても魅力的なイベントではないでしょうか。

もちろん「バーに行ったことがない」「憧れるけれど入りにくくて、二の足を踏んでしまう」というバー初心者も大歓迎。

・チャージ料金はなし
・1杯ごとにその場で支払うキャッシュオン方式
・1杯 1000円~1500円程度
・予約不要

と、とても参加しやすいスタイルですから、このチャンスを逃す手はありませんよ~。

詳細は、記事末尾の特設サイトでご確認を。自分にぴったりのカクテルがわかる「カクテル診断」も楽しいですよ。

「神戸の夜を盛り上げたい」ホテルとバー、双方の思い

このイベントを企画した神戸ポートタワーホテルの運営会社は、ホテル・不動産事業の会社でありながら、子ども食堂を開催したり養護施設の子どもたちをホテルディナーに招待したりと、地域貢献に力を入れているそうです。

その一環として「神戸のバー文化を多くの人に知ってほしい」「神戸の夜を盛り上げたい」と、バーテンダーのみなさんに呼び掛けたのだとか。

その思いに共感したバーテンダーがこれだけ多くいるのも素晴らしいですよね。7か月も続けて開催できるなんて、プロ野球の1シーズンに匹敵します!

バーに行くことが好きな私ですが、今回のゲストバーテンダーのラインナップを見てまず驚いたのが「そうそうたる顔ぶれだな」ということです。

行ったことのあるお店は全体の半分弱ですが、それ以外も「近いうちに行ってみたいと思っていた」「名前は聞いたことがある」というお店ばかり。

しかも8月の生田さんを除き全員が、経営者(マスター)であるオーナーバーテンダー。つまりお店の顔です。日曜はお店も忙しいはずなのに、お店を休んだり開店時間を遅らせたりして、「神戸」のために一肌脱ぎます。

今回のイベントでバーテンダー側の窓口になっている信原邦彦さん(来年1月にゲスト予定)は、こう話します。

「声をかけたバーテンダー、誰1人断らなかったんですよ。とくに12月なんて、お店も忙しいのに」

それを聞いて、みなさんの神戸愛に感銘を受けました。

神戸が大好きなバーテンダーたちがお届けする特別な夜。夜景を見ながら、たしかな技術の詰まったカクテルを味わいに、ぜひ足をお運びください!

ツーショットをお願いすると、こんな表情で困らせてくるチャーミングな2人です

▼特設サイト
https://www.kobe-porttower-hotel.com/hideout/kobebarportcruise/

【ライタープロフィール】
合楽 仁美(ごうらく ひとみ)
神戸出身&在住のライター。経済メディアNewsPicksなどで活動。
2025年3月まで神戸市公式noteのライターを務めた。
お酒は弱いが酒場の雰囲気が好きで、数年前からバー巡りに凝っている。
縁側があって海の見える家に住むのが夢。

神戸公式観光サイト Feel KOBE
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元記事:【2026年2月まで】月に一度、神戸のホテル最上階でバーテンダーの腕に酔う

 

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かな

観葉植物ペペロミアホープの日々の成長を見て癒されています。

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