7月1日(金)にオープンするコミュニティ型複合施設『NATURE STUDIO(ネイチャースタジオ)』の全貌を、ひとあし早く見てきました。
2015年に閉校した元「湊山小学校」を丸ごとリノベーションしたNATURE STUDIO。入っている施設をすべてご紹介します!
神戸市兵庫区雪御所町2-1
Index
・『NATURE STUDIO』概要
・学校の椅子に座って生きものを観察「みなとやま水族館」
・校庭で魚を釣ってそのまま食べる!?「FISH POND/Garden kitchen」
・元・体育館をリノベーション「FOOD HALL」
・店中に香りが広がる「HERB SHOP」
・元・給食室でビール製造!「open air 湊山醸造所」
・誰でも自由に遊べる「PICNIC GARDEN」
・その他施設(学童保育/保育園/就労支援施設)
・まとめ
『NATURE STUDIO』概要
『NATURE STUDIO(ネイチャースタジオ)』は、水族館やフードホールなどが入っている「コミュニティ型複合施設」です。
これまで神戸ジャーナルでも、完成に向けての様子などをお伝えしてきました。
入り口は山側、「MOUNTAIN SIDE」と書かれているあたりです。
入って手前にある「格子状」のデザインが印象的な建物が「NORTH」、水族館などがある奥の建物が「EAST」。
もともと「校庭」だったところには、自由に遊べる「PICNIC GARDEN」と釣りも楽しめる「FISH POND」が広がっています。
小さな子どもはもちろん、大人がしっかり楽しめることも重視しているそうです。
三宮・元町などの市街地と比べると、兵庫区・湊山はけっこう山手のエリアになります。
車での来館も見越して、駐車場は63台分のスペースを確保。
もちろん、無料で利用できる「駐輪場」も用意されています。
最寄のバス停「石井橋」からは徒歩1分ほどなので、バスでの来館もおすすめです。
本日全館オープンする『NATURE STUDIO』、行く前にざっくりどんなところなのか知りたい人も多いんじゃないでしょうか。
気になる「水族館」から元・小学校で楽しむ食事やビール、自由に遊べる庭など、入っているすべての施設をご紹介していきます。
学校の椅子に座って生きものを観察「みなとやま水族館」
『みなとやま水族館』は、「生きものと語ろう」をコンセプトとした小規模な水族館。
もともと「理科室」や「図書室」だったところをリノベーションした館内には、元小学校とは思えない落ち着いた空間が広がっています。
館内はこんな感じ。大きく7つのエリアに分かれています。
入ってすぐ「根っこの廊下」は淡水魚のゾーン。
小さなカウンターがついた水槽の前には、誰もが見たことのある懐かしい「学校の椅子」が置いてあります。
ちなみに廊下の床材は、小学校で使われていたものをいったん剥がして再利用したものなんだとか。
入って左奥「潮騒の教室」は、海水魚のゾーン。
水槽の前には小さなイスやクッションが置いてあり、お気に入りの水槽を眺めながらボーっと過ごすことができます。
ちょっと暖かくなっている「木漏れ日の教室」には、かなり大きな「ナマケモノ」がいます。
このときはあいにく、木の向こうに隠れてお昼寝中…
ちなみに木の根元には、世界で2番目に大きい「ゾウガメ」の仲間もいます。
ガラス張りになっているエリアは、今後ウズラやスズメが飛ぶ「小鳥のエリア」になるそうですよ。
靴を脱いであがるエリア「海辺の教室」は、子どもから大人まで人気の「クラゲ」や「チンアナゴ」などの水槽が並んでいます。
こちらは、部屋のつくりがかなり特徴的。
「チンアナゴ」などがいる水槽は、横から、下から、魚たちと同じ目線で、などいろいろな角度から見られるようになっています。
穴が開いているところから顔を出して、チンアナゴと一緒に写真を撮れる「フォトスポット」にもなっているそうです。
下のトンネルは大人の腰の高さぐらいになっていて、ちょっとした秘密基地感が子ども心をくすぐりそう。
部屋の反対側の天井には、なんと大きな「ハンモック」が設置されています。
大人が4人のっても大丈夫な作りになっていて、ここでゴロゴロしながら本を読むのもOKなんだそうです。
『川べりの教室』にはカワウソの兄弟が。タイミングが良ければ、頭上の渡り廊下を通るカワウソが見られるかもしれませんよ。
一番奥の『標本資料室』は、もともと理科室で使われていた棚・机などを再利用。
奥の水槽にはカエルなどがいて、手前では本を読んだりすることもできます。
通り過ぎてしまいそうな『静寂の教室』には、高知から運ばれてきたという壺をつかった「水琴窟(すいきんくつ)」が。
小さな水槽を眺めながら、ぜひ耳を澄ませてみてください。
エントランスには、もちろんおみやげも充実していますよ。
営業時間
10:00~18:00(17:00 最終入館)
料金
大人 1200円/小人 600円/幼児 300円
校庭で魚を釣ってそのまま食べる!?「FISH POND/Garden kitchen」
水族館を出ると、目の前には大きな池『FISH POND(フィッシュポンド)』が。
中には「ニジマス」などが放流されていて、釣り体験をすることができます。
貸出のバケツ・釣り竿・餌をもって、いざチャレンジ!…したのですが、今回は残念ながら短時間の間には釣れず。
周りでは竿を投げ入れてから10秒ぐらいで釣れていた人もいたので、小さなお子さんでも十分楽しめると思います。
ニジマス釣り体験
1500円
コイの餌やり
200円
ドクターフィッシュのふれあい体験
無料
池の隣には、軽食のテイクアウトができる『Garden kitchen(ガーデンキッチン)』があります。
園内のハーブで作った「ハーブソルト」を使用したポテトや、ドーナツ、コーヒーなどがラインナップ。
ガーデンキッチンでは、さっきの「FISH POND」で釣った魚をすぐに調理してもらうことができます。
食育にも繋がりそうですね。
元・体育館をリノベーション「FOOD HALL」
ひと通り水族館を楽しんだら、そろそろお昼ご飯。建物の2階へあがると、元「体育館」をそのまま活用した『FOOD HALL(フードホール)』が広がっています。
天井や、体育館2階の窓際の通路など、昔懐かしい体育館が思いのほかそのまま活かされていてびっくり。
ラインナップは、「open air ビアカウンター(ビール)」「あら、りんご。(スイーツ)」「カレー&カフェ マンドリル」の3店舗です。
ビアカウンターには、1階の「open air 湊山醸造所」で作られたビールが5~6種類並んでいます。
ここのカウンターだけで飲める、「樽2つ分」ぐらいしかない数量限定のビールもあるんだとか。
「あら、りんご。」のメニューはこんな感じ。
ショーケースには、アップルパイやシュークリームなどのスイーツも並んでいました。
「マンドリル」は、2種類のカレーを選ぶ「プレート」と、追加でサラダやおかずが選べる「セット」の2パターン。
辛すぎないメニューが多いので、お子さんと一緒でも安心ですね。
店中に香りが広がる「HERB SHOP」
ご飯を食べ終わったら、入口側の格子状デザインの建物「NORTH」に移ってちょっとお買い物。
1階「HERB SHOP」ではハーブの苗などはもちろん、紅茶やジャムなどのハーブ加工品も販売されています。
ハーブを使った「ワークショップ」もこれからどんどん開催していくそうです。
園内の植栽は、すべてハーブショップのスタッフの方が担当。
「装飾だけじゃない、すべて役割がある植物を」という想いが込められているそうで、「グリーンマップ」にはどの植物がどんな風に活用されるのかが書かれていますよ。
元・給食室でビール製造!「open air 湊山醸造所」
ハーブショップの奥は、元「給食室」を活用したクラフトビールの醸造所『open air(オープンエアー)』。
毎週木・金曜日に醸造 → 約3週間で完成 → 毎週月・火曜日に缶詰め、という流れでビールが作られています。
ほぼ毎週、違うレシピの「限定ビール」を仕込んでいるそうで、なんと月に「6~7種類」もの新作ビールができあがるんだとか。
定番の3種類以外は、ほとんどすべて「1回きり」。缶だと約800本しかないらしく、大体1か月半~2か月ほどで売り切れてしまうそうです。
こちらは、基本いつでも無料で見学することができます。手が空いている限りスタッフの方が案内をしてくれるそうです。
工場見学が好きなお子さんも、気軽に楽しめるんじゃないでしょうか。
誰でも自由に遊べる「PICNIC GARDEN」
外に出ると、緑豊かな庭が広がっています。
『PICNIC GARDEN(ピクニックガーデン)』は普通の公園のように、誰でも気軽に利用OK。
これからの季節少し日差しが強いかもしれませんが、お弁当を食べたりするのも気持ちがよさそうです。
奥のほう、木のフェンスで囲われているところは今は駐車場に。
2年後を目安に、フェンス内に「メディカルモール」のような役割の建物を新たに建設する予定なんだそうです。
クリニックなどが入り、より生活に密着した施設を目指すんだとか。
その他施設(学童保育/保育園/就労支援施設)
そのほかNATURE STUDIO内には、「学童保育」「就労支援施設」「小規模保育園」があります。
こちらはすでに運営されていて、学童保育に通う子どもたちが、ビール醸造所やハーブショップのスタッフに「ただいまー!」と言いながら帰ってくることもあるんだとか。
まさに学校の廊下!室内は元・教室が活用されています。
ちらっと見るだけでも懐かしい気分になりそうです。
まとめ
元・小学校とだけあって、いろいろなとこが少し低めに作られていたり、誰もが「懐かしい!」となる昔ながらの設備が垣間見えたり。
子ども向けの施設なのかな?と思っていましたが、地元のおじいちゃん・おばあちゃん、若い世代、大人も、幅広い世代がのんびり過ごせるような場所になりそうです。
神戸は海側に目立つ観光施設が多いですが、これを機に神戸の「山側」にも注目が集まるかもしれませんね。
小学校の面影を探しながら、ふらりと訪ねてみてはいかがでしょうか。
◆関連リンク
・NATURE STUDIO(ネイチャースタジオ) – 公式サイト
ふうか
基本どこへ行くのも徒歩で移動します。
ライター一覧