神戸市交通局は『神戸市バス』の運賃引き上げについて、国土交通省近畿運輸局から認可を受けたことを発表しました。当初の予定どおり2024年10月1日(火)から市バス運賃が値上げされることになります。
神戸市によると、市バスは1992年4月の運賃改定以降、消費税率引き上げに伴う運賃改定を除いて、約32年間運賃を変更することなく事業を継続してきたとのこと。
しかし、コロナ禍による客数の減少や、原油価格をはじめとした物価高騰により、市バス事業は危機的な経営状況となっているそうです。
早期に危機的な経営状況を脱却し、「市民の足」として将来にわたって安全かつ安定的に事業を継続していくために、今回市バスの運賃が改定されることになりました。
運賃改定
普通区・共用区 | 改定前 | 改定後 |
---|---|---|
普通料金 | 大人210円/小児110円 | 大人230円/小児120円 |
通勤定期料金(1カ月) | 8,820円 | 10,350円 |
通学定期料金(1カ月) | 7,430円 | 改定なし |
※1カ月通勤定期料金は、普通料金×60回×(1-割引率)により算出
普通区・共用区における料金は「20円」アップになるようです。
通勤定期は普通料金の改定を転嫁し、割引率を30%→25%に見直し。通勤定期(1カ月)は「1,530円」の値上げになります。
近郊区 | 改定前 | 改定後 |
---|---|---|
普通料金 | 大人170円~560円/小児90円~280円 | 大人190円~580円/小児100円~290円 |
通勤定期料金(1カ月) | 7,140円~21,000円 | 8,550円~23,400円 |
通学定期料金(1カ月) | 6,020円~17,700円 | 改定なし |
※1カ月通勤定期料金は、普通料金×60回×(1-割引率)により算出
近郊区においては、普通料金は「大人20円」「子ども10円」の引き上げです。
通勤定期は「1,410円~最大2,400円」の値上げになるみたい。
3カ月・6カ月定期の料金や、障害者割引の定期料金など、改定後の料金の詳細については神戸市交通局サイトをチェックしてください。
子育て世帯への負担軽減のため、通学定期料金は普通区・共用区・近郊区いずれも据え置きに(近郊区における一部民間バス事業者との重複区間を除く)。
大人1人に対して同伴する小学生以下2人まで無料で乗車できる「エコファミリー制度」については、市バス運賃改定のタイミングで、従来の「土日祝・夏休み・年末年始」に加えて「平日」にも拡大されるそう。これによって一年中・曜日に関わらず毎日利用できるようになります。
その他制度の見直し
運賃改定と同じタイミングで、割引サービスも全体的に見直しが行われます。
<市バス乗継割引>
ICカードでバスを乗り継ぐ場合、2乗車目の料金を割引
【適用条件】
1乗車目の降車から2乗車目の降車が60分以内
→1乗車目の降車から2乗車目の乗車が30分以内
【対象】
市バスのみ
→市バスおよび神姫バス(市内一部路線)
【割引額】
最大210円
→最大230円
<市バスポイントサービス>
1カ月の利用額に応じてポイントを付与
【普通ポイント】
2,100円以上 10%/2,100円未満 5%
→2,300円以上 5%/2,300円未満 2%
【昼間ポイント】
2,100円以上 20%/2,100円未満 10%
→2,300円以上 10%/2,300円未満 5%
<PiTaPa利用額割引>
1カ月の利用額に応じて割引
利用額に応じて1~13%引き
→利用額に応じて1~8%引き
<三宮・エリア110>
対象エリア内のバス停間をICカードで乗り降りする場合に、普通料金を通常の半額相当とする
普通料金110円
→普通料金120円/「三宮・エリア120」に名称変更
昨年末から相次いで発表されている電車やバスの運賃改定。神戸市バスについても今年3月から報道されていましたが、ついに正式決定となりました。
ちなみに、現時点で「神戸市営地下鉄」の運賃改定は予定されていないそう。しかし地下鉄においても非常に厳しい経営状況が見込まれている点については市バスと同様、とのことです。
◆関連リンク
・神戸市交通局 – 公式サイト
高校生定期を無料にするかわりにバス代値上げですか。
もう何年上がって ないのだろう
税金云々より 物価からいったら 少しくらいは 上がるだろう
ずっと うまい棒やチロルが10円では無いように
値上げすれば利用者は減り、さらに収益が減る悪循環となる。
市によれば市税は入っていないとのことだが、本当か。入っていないなら入れてはどうか。